昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

繰り返し

厳しく悲しい夜を駆け抜ける犬ぞり、激しく揺さぶられた魂をゆりかごに乗せ、巡る思いなどは扇動され、生きる意味などを求めては、迷子になっているような人々で滞る世界や社会、境目ばかりを見出して、場所代を奪うだけの輩、なんでも言い合う恋人たちの対話が加速して、分裂していく意識が散漫になって、前衛的に消費される現在、意識的な結末を出迎えて、亀裂が入る地球に接着剤をつけて、延々と想起されるものが加速して、歪な信念をかかげては、願い事も届かない世界に争いながら、観点を突き破るような結末をグルーミングする猫、低劣な所以に加工される今を偶像に書き換え、健気な結末を奉る人々の法則、新しいものに囲まれている君の世界性を破壊するための歌が聞こえて来て、固定観念やらが推薦する理由を、ハッシュタグなんかで汚し、深淵に潜む自らの悪意を攪拌しては、制限だらけの世界が継承する罪や値なんかに騙されてばかりいるし、ここにある善意も、愛の名を掲げては、誰かのしあわせを侵略し、徹底的に破壊し尽くした後に生まれたのが、真実の愛らしい、と、愛された記憶の無い子や、愛されているのにもかかわらず、その愛に気付いていないフリをしているような連中でひしめき合うのが、この世界の濃淡である、と、語る画家の隣では、瓦解した意思を拾い集め、また、一から思惟することを目的に、哲学者のカタルシスをタトゥーにして残す僧侶、林立する意味の彼方では、宇宙由来の私たちが、加算して生きた勘違いを一瞬で焼き尽くすほどの、力が一斉に放出されても大丈夫だ、この身体の終わりは、新たな永遠性の始まりである、ということを知るべきである。