昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

制圧

言葉も頼りなく、ただ、今に縋るための、君たちの得意な呪文を浴びて、今に締結していくだけの値や、今に現れる対価、あらゆる偏見を詰め込んだ社会的な箱たる国家、紊乱な接続を迫るニセモノの人々、生きがいなんかを謳っては、今に拘束されるだけの君、期待感を孕ませては、今に裏切られるだけの私は、遮られても尚、猜疑心なんかを打ち倒し、絶えず迫る憎しみにより、制限ばかりを加えられる幼稚な仕組みや、知り合うほどに、生まれる軋轢や、あらゆる形跡を掃除し、分断されるために存在する道なんかを、あらゆる手段で、遮断する権力的なものを打ち砕き、そこに備わる力とは、何のための力なのかを、再認識させるために、絶えず意味を書き換え、今を翻し、批判的な奴らが示す意味や、今に締め出され、打算的な奴らが生み出した答えに引き摺られては、傷だらけになっている心身、殲滅させられた過去の残骸を、必死に寄せ集めては、元の形に整えようとすればするほどに、かけ離れて行く状況に屈折して行く精神、滲む経路や、あまりにも、多く流された血、懊悩と修羅の間、あらゆる忿怒の枷や影、瓦礫と化したシステムや、物陰に隠れる人見知りの子供のような気分で、ざわめく街から乖離して、理解なんてしてほしくもないから、勝手気ままにうろつき、とめどなく溢れる悲しみのようなものを、攪拌したり、怒りにより、氾濫する川や、関わるほどに、災いを用いる彼女の虚空や、真理なんかを携え、絶えず現れる意識的な靄や、痩せた木々が出迎える、憂鬱な森を歩いては、ただただ、通り過ぎるだけの日々で、堕落したり、フラクタルになったり、不感症であったり、出鱈目に摩耗しては、そのままを貶したりせずに、今に和む。f:id:jibmfmm:20250101060855j:image