昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

告白

幾億もの彗星が降る夜、孤独を蝕む前衛的な余韻が、印象の中で蕩けては、何度も熱情を繰り返し、今に翻されて行くだけの、曖昧な慈しみの最中、あらゆる動機を駆逐して行く戦艦が並ぶ海辺、延々と化学記号の中を泳ぐ魚たちのカタストロフ、ロジカルな君たちの勤勉さに訪れる憂鬱、即席の理由を流動しては、繰り返し現れる憎しみにより、どんどんとズレて行く観念や、行き過ぎるだけの面影の数々、緩慢な時代を煽る煽動家たち、終末論なんかを謳うペシミストの群れ、歓喜に揺れ動く夢想家やオプティミストの群れ、報う事ばかりを考えているファシズム軍国主義的な優劣、ほとばしるジレンマにより建築されたビル群、強要される罪の意識により、儀式的なものに参列したり、あるいは、生贄として運ばれて行く幼い子供たちや動物たち、単調な世界に襲いかかる戦争の音や、あらゆるサイクルを蝕む言葉が敷衍し、普遍的な炎症から、さらなる痛みを運び出す超大な理論武装、理想論では、どうにもならないと騙る政治的なニュアンスやら、悠遠に巻き込まれて行くだけの悲しみを抱えた君の背中では、連続したり断続したりしている振動により、波長が狂わされ、情緒不安定に陥ったのだ、と詰る精神科医、監視下に置かれた君たちの過信により、交互している面影、入れ違い、すれ違うだけの恋人たち、悄然とした様子で立ち尽くす孤立した人、被害者意識ばかりを加速させては、今に足枷を嵌めては、現代的な病に苦しむ影を取り払い、清潔な未来を泡銭で買い取るだけの、資本主義的なものの終焉。f:id:jibmfmm:20250920002521j:image