昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

多幸感


 静謐な預言を繰り返し、開けない夜を待つ、むくんだ日の中で、シンドロームに嘆くだけの悲劇の者が、混沌を謳うほどに、固結していく思いは、定理に反し、憎しみを用いるだけの互換に反し、高潔な意思だけが、裂ける大地に、新たな息吹を与え、芽吹く真実や、誠実さを用い、何かを騙すだけの偽善的な補完から、狡猾な者がひしめく、悲観的な陥穽に嵌まる動物たちの悲しみが敷衍し、貧する今を突き上げるような衝動を用い、物々しいふんいきに行き違う思いや、インタラクティブな愛だけが、恋を滅亡に追いやり、瀕死の状態から抜け出し、悔悟に至る前に、剥き出しの感情に、アガペーを謳うだけの信仰的な過剰な愛も、ひとつの愛ではあるが、そこで押しつけがましく、恩着せがましく、誰かを虐げ、抑圧するだけに至るような監査から、自らと相似させるべく、模倣すべき神を、情報の中に取り込み、自らを犯す様を傍観しろ、と促すような参加を求めるだけのエゴから、幻影を抱え、今にほどこされる苦しみを理解もできずに、介する間に迫る意味を傍観し続けるべきだ、とベクトルは、散漫な意識に投げかけられる意識の交通を阻害するだけに至らせるような意味に堅持されるだけの答えを乗り越えられずに、その場で報うだけの価値が、戦争へと至らせ、互いを憎むだけに至り、情熱は途端に、誰かを恨むためだけに対面し、互いをとがめるだけに至り、打開策も見出せずに、未熟なままに生まれる影響が、共立する意識に破壊を施し、行為にもとづく永遠性を崩壊させ、拗れる後先に、十全としたものも見出せずに、その場で這いつくばる言葉が今を飲み込み、その場で解決できずに、そこかしこにあふれる悪意だけが迫り、すべてを奪うだけに至る。迫る悪意に緩衝する贋物の原理や、ゲリラ化し、覚醒を余儀なくされた、些細な動機も持たずに、用いられる意味に希望すら見出せずに、満ち足りぬから、と利己的に締め上げる生命や、制限を用い、制する間に露骨な支配を求めるだけの記号化された、電子的な機械兵がさまようネットワークの中で加算される原理にもとづく遠因をほどき、方方から導くだけの誘引に反し、かかずらう意識が、定理を求め、提言を続ける間に、綴る意識は、つたない依存性を用い、吐き出されるものに、打算されるだけの物事を吸血し続け、償いを求め、少ない血で満足できぬから、と吸い尽くし、純粋な血筋を絶えさせるまでに至るような狂気を含ませ、複製されるだけの傀儡として、意味をおぼつかなくさせ、溺れるだけの意図は、今に念じられ、自らを歪ませるだけに至り、至らぬままに消費される観念は、還元されるだけの今に緩衝できずに、衝突を繰り返し、自らを破綻に追いやるだけに至り、怠惰なままに引き取る意味や、今に生まれる運命的な悔悟や、従事する先々に追いつけずに、置いて行かれる感情は、浄化できずに、その場で朽ち果てるだけに至り、いたわる者は、愚かな者である、と宣言するようなむさ苦しい思春期のコードを書き換えるべく、教育上が施した協調的な意思などは、強要されることだけを、安易に受け入れ、興じる運命にどことなく似通ったものを信じ、求められる限りに執り行う義務から、共通のものを愛し、それこそが、普通である、と名付けられる途端に、征服され、降伏を余儀なくされ、剥奪される意思は、迫害され続け、どこにも帰る場所が無いなどと嘆くだけに至り、迫害される先におとずれる孤独に震え、不満から抜け出すためだけに、誰かを恨み、誰をも超えられずに、枯渇するだけに至る精神は、聖域を抱え、儀式的な愛に定立するものだけを信心し、思考停止に陥り、応じる答えは、過程を持ち出さずに、その答えが強制するものだけを信じ込み、信じる先に現れるものだけを、本質として捉え、意識に幽閉され、意味を持ち出す以前に。現れる意味に支配的に操作され、市街戦へと措置され、想定されるものだけを生み出すように、と観念論的なものから逸脱できずに、位置的なもくろみから、黙々と続ける機械的な意思だけが、この世界を渡り歩く方法なのだ、と告げるような企みから抜け出すべく、個人的な強化を促すよりも、大きな改革を目指すよりも、現在に謳われるものに反する者にも反し、破壊することにも反し、案ずる先に生まれる定理にもどかしさを含ませ、不快感をあらわにするほどに、補填される苦しみが、利己的なシステムに取り込まれる以前に、そのシステムを思うことにより、そのシステムの中での考えに取り込まれ、死しても尚、システムから逃れられない。