昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

果てしない

雲の上を徘徊する飛行機、心が旋律を奏でる。空疎な思いをかかげ、面影に流動して、正義がすぐさま廃れて、空が明るい、僕らは疲れを知らずに、ただ突き進む様が、夏をほろぼして、ひんやりとした秋を呼び覚まし、恍惚とした冬に憎しみをこぼしては、延々と過ぎ去るために与えられた今の暇をつぶすのと、笑いながら泣く君の、仰々しい補完やらが、悲観的な感性を生み出し、詩的なノイズをまき散らしては、みじめな今を、すごくみじめな今を愛し始めるのであり、理屈をこねては、高尚な余韻に複雑に絡まる。無くした思いを拾い集める君たちが加速する容易な言葉が敷衍して、この世界を住みにくくするし、枢要なものなど、すぐさま無くなってしまうし、縛られるだけの日々に堕落しては、惰性にみちびかれる思いが干からびて、悲哀に満ち満ちた世界が、恒常的に苦しみを売買している。僕らの痩せた身体が儚く混ざる。途端に言葉は不潔になるから、だまったままで見つめる顔が歪んでしまい、がんじがらめの記憶に臆するだけの、打算的な愛にかじかみ、寛容なものにより、にぶくなってしまう思いに締め出されて、てなずけられるだけの日々に別れを告げて、つぐないを求め、老いては飢渇するだけの君の横顔、短絡的な証拠を集めては、正体を捨て去り、ささやかな愛を弔い、統合される豪勢な日々に緻密に奏でられる儚さを流浪し、老幼混ざるくたびれた傘がひろがる雨模様の中で、機械的に孕んだ懶惰な風邪、気負うだけの瞬間にジリジリと、忙しく伝わる答えにより退行し、高揚を重ねては、対比されるよりも、何かに縛られ、真理を植え付けられるよりも速く走り去り、何も残さぬようにと、揚々と飛び越える先には、果てすらもないから、寛容に暇と遊ぶ。