昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

くたびれた暮らし

たばねた髪のアンニュイな姿、保身ばかりの人々がたむろする高いだけのビルの山々、能動的な湖心でなびく数々の力の氾濫、濫觴する真実を食べて成長する鳥たちのくちばし、くたびれた皮を引き摺る老化した彼女の姿、形はあるが、愛した形跡がなく、そこに残された空虚な身体からこぼれる瞬間的な災いを食べる理性もない彼らにさずけるための悟性、あらがう生後からの抵抗により、より良いものすら、誰かに利用されるためだけにあつらえられたもので形成されたものにより、身動きすら取られなくなるだけの曖昧さがもたらす災厄や制限などを結い、誘導されるだけの人々がもたらす悲しい結末などに引き込まれないように、自分を強く持って、もたらされる苦しみの臨界点を超えて、生きるという退屈を紛らわすための日々をさまよいながら、インタラクティブな日々にクラクションを鳴らし、陰湿な災いを補填するだけの君たちが噛み付く忌々しい未来に虐げられぬように旋回したり、展開していくものに巻き込まれないように鍛え上げた身体すら、朽ちてしまえば、そこで終わりなのだ、と告げる短絡的なニヒリズムには騙されずに、そこで永続するものはなく、過ぎ去れば、そこでは何もなかったかのように締め出される存在の不確かさに制限を与えるだけの惰性な概念なんか突き飛ばして、つたない自分の遅滞に血合いをほどこし、流れる血の青さに驚愕しながら、このいのちなどは瞬間的なものを横柄になじることでしか、この世界になじむこともできずに、どれだけなにかを手にしたとしても、感性がなければ、飽き疲れ果て、そこで膿み爛れるだけに至るし、誰かが暗示するものにより、提示されたものを信じ込むように仕組んだ教育や広告の隙間を縫い、号哭する君の肩を抱くような体制的な愛に騙されずに、関与するほどに宗教的な補正が、井蛙なものを大量に生み出し、凝り固まる思想は、理想を思うばかりで理性は損なわれ、いずれかは、徒らな日々に引き摺り込まれ、自らの保身のためにつく嘘に自分すら騙されるようになるの、だ。