昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

夏の腫瘍

切ったり書いたり挟んだりしながら踊る。文面の上でもたつく指と指のあいだから生まれる比喩による飛躍、精神は成否を超えて、純粋な自らを格納するための殻を生み出し、その中で眠る。いつになっても、いくつになっても気づかないだろうな、お前は絆がなんだ、と貪る動機により浪費されていく日々に怯えるばかりで決意すらない。そこで結合されるだけの動機が加速し、出来合いのもので形成される日々が泡沫の理由を即座に流用し、あたかも確かなものを謳うような揺籃の中で聞く童謡も刹那、気づいたら老いていた主体性の中での制約や制度や節度、あらゆる原理の原型や、殺伐とした接合により、増していく強度により嚮導する聖者がカタルシスに至るための絶え間ない問いにより飢渇する精神が求める綺麗な水も澱んでしまい、しばらくの猶予に嵩張る余韻がインタラクティブになり、担う意味すら夏に消滅して、顔という顔が爛れ、誰が誰かすら分かりにくくなるような間から現れる思いが逍遙し、有する意味すら憂鬱に鎮座し、蓄積する苦悩やらが嵩張り、絶えず襲いかかる苦痛を消費するための日々を凶器に変えるために迎合される日々。うしろめたいメタファーが和解などを求め、強制的にもつれたものを解こうすればするほどにずれていく今、端的なものすらなく、そこですらすらと嘯くまにまに、倫理観などは消え去り規制され、犠牲的なものが消費する原理や理念なんかにそぐうために、ためらわずに蹴落とされ、迫害されるだけに至る私たちの苦しみなどは、他者からすれば喜びなんかに変わるわけであるし、わずらわしく重なる動機が促す正しさなどに加担するほどに、価値観なんかはすぐさま崩れ去るだけであるし、堕落しても尚、奇しくも結ばれる私たちの愛は妬ましく際限もなく、また限界を生み出すこともなく、愛と革命により、平になった世界をまた権威的なもので加工し、同じような世界を形成し、小さくまとまったまとも、と語られるものにより支配される。