昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

閉塞的な起源

世界の終わりなんかを謳う鳥たちの獰猛な爪、引きずられた臓物に乗りピクニックに出かける普遍的な家族に適応するためにかけられた呪い、不憫だね、と妬ましく募る甘いだけの日々を飛び越え、修羅に生きる私の拙い爪痕、空の青のいとまに重なる永遠の愛などがすぐさま破られ、誓いなんかたてるから、裏切られただとかうるさく騒ぐだけで、惰性な愛が精査なんかを繰り返して、ただ愛する技術もない故に、互いを信じたり許したりも出来ずに、もがく二人は、愛しているが故に簡単に許せず、信じられぬということの間をさまようばかりで、本質的な答えには辿り着けずに、その愛の中で儚く散るだけに至るし、金でなんだって買えるし、紙切れに価値を与えた途端に、この世は天国になったらしく、天界と現代を行き来する君は、自らを誇示するために、誰かを犠牲にして、均等であるということや、平等を保つたむだとか、と付きまとい、あらゆる不平不満を食べすぎた故に飛べなくなってしまった身体を支えきれずに、地を突き破り、地球のコアまで落ち、燃え切らない身体を呆然と見つめながら、自らが生み出した忘我の中をさまよい、もどらない精神と、もどらない過去がもどったところで、結果は同じことを同じように何度も繰り返すばかりであり、あらゆる敬神は、神をも腐らせ、君自体なんて見る影もなく、実体があるかすら怪しいものであるし、物々しく迫る意味が屈折し、くたばる意味の中で加算するものが、ことごとくを推敲し、立派で一端の小説に変えたところで、この物語は退廃的なモジュールを変えながら、途端に現れる利己的なものに占領され、独裁者の出現により、対価は崩れ去り、体系化した軽薄な理知により、さらなる支配は加速して、拘束された意思は簡単に駆逐されるだけに終える。この終わらないリビドーがなんども再生し、こんなところまで来てはみたが、何も持たず、何もないが故に求めぬ境地には、何が何であるとか、何かがあるという気配や、何が何でもやるということすら滑稽ではあるが、何か可愛さすら感じる。