昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

児戯

この国のためとは、誰のためになるのだろうか?この国は無くても、民が居ればまた国は作れるのに、誰がために強権を使い、この国や民を滅すのだろうか?私は所詮は穿たれたものを埋める者、打つものを弾く者としての勤勉さにより簡単に墜落している。墜落しているとは、偏りが生まれたのではなく、好き好んで孤立し、一人きりで暴れ回るような豪傑さを孕んだ傑作たる自己がもたらす誇大妄想にすら打ち勝ち、自らの思うがままに行動を続ける。並行する意識的な憎悪が降り続ける。けたたましい雷鳴でも目覚めない深い眠り、輪唱する雨音、あいまいな毎日にそぐう価値などを屠るために戦い続ける人々、悠遠で肥大化する退屈な対価と主義により滅ぶ人類のジオラマ襤褸を来て、単調な日々の呪いに立ち向かい、戒律や階級なんかがやましく司る官僚制の終わり、あらゆる悲劇の申し子が我先にと掴む権力を飛び越え、力の扱いすら分からぬ幼稚な人類の軋轢や位置的なまやかしや、騙すためにうそぶかれることにより、我々は滅ぶのであり、変えたり引っ付いたり離れたりしても、やがては互いを羨み恨むばかりであるし、具体策を講じても、誰も聞く耳を持たないし、主義や理想や思想が互いの邪魔ばかりし、やがてはたがい違いになるばかりであるし、誰かが求めることと、私が求めることは決して違うし、重なりもしないし、もたらされる罪により引き起こされる戦争は、決して終わることもないし、償いが云々と過去を持ち出して攻めているだけでは、何も変わらないのにもかかわらず、ただ拘うだけに専念する私たちは、幼稚な罪を摘み取り、その罪を植え替え、新たに水をやり、忘れないために思い返しては、ぶり返す怒りに引きずられ、我を失い、ただ見窄らしい今に搾取され、悪趣味な理想を無理やり着させられ、君も同じ罪と意味の理不尽な子だから、と促す連中の機械的な信仰や真相なんかにうなだれずに、ただ突き抜けるためだけに超越する見事でしなやかな筋肉で大気圏を超えて、宇宙の果てまで一っ飛びし、すべての目的などは、目的すらなく、ただ流れることも、流されることでもなく、有る無しにかかわらず、ただ現れることも消えることもないのだから、もう苦しむことは辞めにする。