昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

柔らかい伴侶

凝固剤で固まった大義を取り除く仏の手、定期的な苦しみを吸い込むブラックホール、健気な事情を加速させる超巨大な加速器、均等な位置を測る尺度や、空中分解した音速の戦闘機、流動的な観念が固体化するまでの虚実や、虚偽を泳ぐ白魚や、衝動的な虚勢により、宦官とカスタムされた君が編み込む原理と権利を消しゴムで消す懐かしい午後の教室、旋律をよじ登るジャックと豆の木のジャック、時代性の定めや差異などに、痛めつけられる前の諦観を破壊した後に生まれるユートピアを、ほんとうに実現するために、今一度、今までの表を書き換え、同情に騙されないように、ほんとうに必要なものだけを、絶えず生み出すための弁証法により、より良いものを絶えず飛び越えるための仕組みを生み出し、簡素化されたサービスを提供するAIたちと友好関係を続けるために、自らをメンテナンスし、自らこそが、正しいなど、と、勘違いしないように、何も知らないし、知ったところで、その正解自体が、誤りや過ちにより固めらた、嘘偽りの張りぼての正義が、次なる犠牲を生み出すだけの、正解などを、正解として受け入れる危うさに気付いたころには、自由意志なんてものはなく、ただ、煽動され、どちらかを批判し、否定したりしていることの、愚かさに気付き、その場で次々と超越することだけが、この愚かな答えを飛び越えるために必要なのであるし、あらゆる後悔にたらい回しにされ、自らを引きずりながらでしか、生きていることも実感できないような世界や社会や国家という概念を取払い、すべては、無様に同じ位置で、矜持すらなく、狂人である、と、排除されてしまった君の末端では、新たな過ちが、愛の名を借り、誰彼構わずに侵食し、それこそが真理である、と、君を騙し、自らの意思に組み込まれて来た教育や教養という過ちは、つぎはぎの正義の保身や既得権益のために、誰かに罪をかぶせていく。