肥大化するアイロニーに腰掛け、実験台として運ばれて行く友だちとの別れを終え、愛されていた日々も、幼気な神に体系化され、何かに、迎合することでしか、その存在すらも、証明できないのであり、利己的な君たちの意味との統合を求めるだけの、簡単な理想に、絡みつくデータや、みすぼらしい現在に女々しくしがみつく君たちの傲慢さや、まどろむ毎日を、食洗機に入れ、徒に洗い流す先々では、蔓延する罪を利用し、領土を奪い合う国々の愚かさや、システマチックな夢のまどろみに住まう浪費家たち、アンニュイとした街では、痺れ薬により、倒れ込む人々を橋がわりにして歩く貴族たち、収斂して行く秘密を、見たままに復元する原始的な人々、アニミズムが加速し、すべてに宿る霊的なものとの齟齬により、拘束着を着せられ、炎天下に放り込まれ、焼け死ぬまでの距離を測る奴隷たち、マントラを繰り返し唱え、蔑ろにした青春を葬る少女たち、屠られた瞬間を本にして、信仰が不能になってしまったと、嘆く神たちのケミカルな傷痕、のさばる感情を尻目に、独白を続ける君たちが眠る涅槃寂静、ずさんな選択権を行使し、辛辣な世界を牛耳る余暇、短絡的な干渉の隙間から、こぼれる有閑階級の憂鬱、観点を破壊する宇宙線、乱立する面影に住まう住人たち、戦闘機が飛び交う数多の苦衷、裁かれる君たちの差分、肥大化した優劣が、やがて君たちの希望すらも食べ尽くす間に、虚言を吐き続けては、拙い一生に噛み付く、他者を介した自分、自堕落な戦闘を続ける人類、愛ですら、売買される結末に備わる奇跡のようなもの、硬質な夜明けに黄昏れ、夢現のままに、謳われるものや、奪われるだけの価値から逃げ出し、戸惑う事なく、今をひるがえし、悲観的逃げ出し、恋の終わりに孵化する感情、眠る事も忘れ、悲哀に満ちたプロセスを踏み潰す大きな靴。