物質的な猶予を孕んだ曖昧な母親たちの立像、不平不満ばかりをこぼす君たちの口、たどたどしい原理や、窮屈な論理から溢れるエゴ、まだら模様の本質から現れるものが、延々とエモーションを吐き出す馬や牛やホステスたち、備蓄した快楽の階段をよじ登るストーカーたち、旋回するハサミがチョキチョキと雲を切り裂いたり、繰り返し現れる主体性を引き千切る巨人たち、あいまいで、利己的な答えが、敵愾心なんかを生み出し、奪われるだけの結末に追い縋る彼女や、加速する答えに近寄るために、雨に濡らされ、確率上の話の中で、猥雑な管理下に置かれた凶悪なウサギや、複製された死を引き摺る余韻や、陰鬱な象形文字を読み耽る老人や、凄艶な背徳の下で、離別し続ける面影の翅を広げ、ふやけた日常をテレビに映して、血縁関係を破壊する砲弾が飛び交う最中、運命的な慈しみにより、回線は混濁して、マニュアル通りの愛に寄りかかり、有する価値を引き合いに出したり、梅毒に塗れた雨や、塞ぎ込んだ日常に住まう幼稚な大人たち、硬質な面影を襲う修羅、ランダムな去勢を繰り返し、理性すらも即座に消え去り、些細な思いの波形や、コンテンツの破壊、頼りない私の背中にも生えた翅、更新され続ける毎日を律儀にこなすなんて、飽き飽きだから、もう、身体は放り出して、もう、すべてを諦めて、偶像なんかを愛したりして、上っ面だけの関係性だけで、忌々しい現実を消費し続け、呪いのウイルスが、陰影をも飲み込み、今に暗鬱としてゆく脳内で氾濫する動機のようなものを改ざんしては、妨げられる事なく、今に超越してゆくだけの帰り道から乖離してゆく理解やら、空疎な毎日の補完。