昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

逍遥

宇宙の母のような気配、ランボーが眠る丘で、枯渇するだけの大義が、今にすり替えられる過ちの数々や、物事の履歴や、今に磔にされてゆく孤独な子供たち、道化として生きては、システマチックなものに負けずに、全ての仕組みを翻し、固定観念に囚われずに、ずっと難しい魔法を唱えては、過信ばかりを続ける日常の不安要素や、不平不満のまどろみ、覆い被さる苦痛が、普通を食い破るまでの軌跡、重複する思い出の斡旋や、センセーショナルな感染や、数多の憎しみを突き破るジャバウォックの鋭い爪、惨めな猿である私たちの、窮屈な一生を妨げないためにも、今を押し広げ、圧壊させられないためにも、今に衝突を繰り返しては、荘厳な夏の日の夢を描く画家や、迎合される答えだけを崇める信者たち、プラスチックで出来た夢や、意識上に備わる靄、撒き散らかされた意味の残り滓を寄せ集めては、制限ばかりを生み出すだけの、狂気の合併症や、杜撰なやり方ばかりが、紹介されるSNSや、通り過ぎるだけのアノニマスたち、人類の猶予と余地の隙間には、エゴがたくさん詰まっているし、名ばかりの愛が、憎しみを再現なく生み出してしまう間から、引き伸ばされて来た思いの端々に備わる齟齬や、君と離れてから、数千年は経ったであろうか、と澱んだ感性を何とか、誤魔化そうと仕組むトリックスターのロキや、陰鬱な結末に生じるケツァルコアトルの背中、アンチテーゼやカテーテルや、完全無欠や、管理されるだけの毎日、繰り返される答えにより、高揚してゆく。f:id:jibmfmm:20250615043456j:image