小さな憎しみを絵本の中で隠し持っている少女、もつれてゆく記憶が、価値観をバリバリと食べてしまう間にも、思案するほどに遠ざかる現実、クラクションの音で起きた十代の午後、たわわな夢に咲く難しい主体性、無関心な君たちのテクノロジーが加速して、全てを黒い影かなんかで、覆い隠してしまうまでのまどろみ、まつわるほどに、君たちは、幼稚な企みを加工し、重複する記憶を撹乱させながら、記憶を売買する大人たちの、黒々としたスーツ、時代的な競争や、キュビズムや重厚な液晶の中での現実には、観点など存在しないのだ、と美術教師の方が、カタルシスに至るための、分泌物を集めている研究者たちと和解して、関するほどに、俯瞰では、ふやけてゆくという科学的なスケールで話をしては、君を簡単に騙してしまえるんだから、と語りかけて来るトリックスターや、夢や希望を騙るカルトやネズミ講やらの、狂った目、遠ざかる希望や願望の全てを、漁る惰性な言葉に、拘束されている人々の分布図を寄せ集め、意識を解体するための、強制的な施設を作り上げた、この国では、何が、正しいのかすら理解すらできないのにもかかわらず、自らが、神かなんかだと勘違いしては、自分こそは、自分だけは、正しいのだと、勘違いし続けては、誰彼構わずに裁いては、自らの都合の良いように、世界を作り替えてゆく。