昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

羽撃く

自分なんてものはほとんどなくて、ほとぼりが冷めるまで、静かに隠れて、加担することもなければ、淡々とせまる闇は世界を飲み込んだりしないで、夜空の星を見せるための闇であって、誰もが誰かを陥れようとしているか、していないかは知ったことではないか…

毛玉

星まで溶けて、 街はお祭り騒ぎなだけで、 なんの中身もなく、 欲望だけの日々は、 卑屈になりながら、 いくつもの時を飛び越える。

単調な朝

彼女の言葉が中空で羽化する。花火みたいなパッションに満ち溢れ、果物で出来たビル群の足がセクシーで、いらだつ花びらをこぼす炭酸や、季語を話すペリカンや、瓶の底みたいなメガネをかけたメランコリーな猿や、去り行き際には悲しみしかあふれていなくて…

不破の魚

どなたも路肩に沈み、 身を寄せる空気も ひんやりとして、 失う影や形や、 違いを表すだけの あいまいな計算式や、 色彩を失い、 傷ばかり増やす今。

うつぶせで寝そべる背中の翼

おまえのこと思うと 病気みたいになるよ。 いまに縫い付けられてさ、 そこから 離れないようにって、 耳元で嘯くから、 その場で固まって、 誰の身体かすら、 分からなくなっていく。

単調な朝

彼女の言葉が中空で羽化する。花火みたいなパッションに満ち溢れ、果物で出来たビル群の足がセクシーで、いらだつ花びらをこぼす炭酸や、季語を話すペリカンや、瓶の底みたいなメガネをかけたメランコリーな猿や、去り行き際には悲しみしかあふれていなくて…

雨みたいな汗

欲望の住処、ねたましい身体、俯瞰から見たら世界とは気泡のようで美しく、くたびれ化膿したこころを対比するものもなくなり、もちもちした君の記憶の中で加速する所以が肥大化し、リリカルなものをたずさえて、延々と引き出す思いは、なににも悲観せずに、…

起床

森と鳥の関係、戸棚にかくされた愛が攪拌され、みちびかれる意識は枯れ果て、惰性に引き戻される意識は形跡を残さずに、能動的な意識は儀式的なものに覆いかぶさり、自然を越え出て、調和などをもとめずに、現れる羽音や風や草花と結婚し、動物にむしばまれ…

深まる自己

ふるさとも失ったウサギたち、牛たちは静かに呼吸をやめて、病んだ夜にちぎれた昼をひろいあつめ、やかましい冬がすぎて、姿形もない夏が死んで、綺麗な銀紙にくるまれた朝靄に溶ける秋が嫌いで、春はずっと透明だから、なんか好きなように思えてきたのと、…

喜悦とカレー

山の動物たちのイデオロギー 恋人たちはアレルギーに 苦しんでいて 凍てつく季節も終わって 芽吹く思いは 愛するというよりも おもしろく人生を 終わらすために散財する。

深まる自己

ふるさとも失ったウサギたち、牛たちは静かに呼吸をやめて、病んだ夜にちぎれた昼をひろいあつめ、やかましい冬がすぎて、姿形もない夏が死んで、綺麗な銀紙にくるまれた朝靄に溶ける秋が嫌いで、春はずっと透明だから、なんか好きなように思えてきたのと、…

起床

森と鳥の関係、戸棚にかくされた愛が攪拌され、みちびかれる意識は枯れ果て、惰性に引き戻される意識は形跡を残さずに、能動的な意識は儀式的なものに覆いかぶさり、自然を越え出て、調和などをもとめずに、現れる羽音や風や草花と結婚し、動物にむしばまれ…

傷の上でのたうちまわる思い出

すべては遠い昔のことのように思えて、飢えた体は、反転する自由の中で骸と化して、改ざんされる悪意が惚れた腫れたとうるさく募る疎ましい世界とは、狭い価値の中でしか回転しないから、リリシズムもなく、澄ました顔で理論が云々と、空想混じりのクソを吐…

機械油でよごれた子供

全体主義の夜にうごめく衆愚の音が擦れ、それが雨雲に変わり、雨ふらしよる。愚鈍な雨め。明日の味すら喪失させるような、土砂降りの傀儡め。

淡々

私は美しく散るために 慈しみながら 長い記憶をまさぐり 偶像や偶然を愛さず たちまちに現れる 空疎なものを取り払い 今に立ち向かい すべてを裏切り突き抜ける。

軽やかな思想

すべてを焼き尽くす 黒い家、 捨てられた約束、 拾い集めた過去で、 もっとも暗い 憂鬱を加工する日々を 破壊するほどの曙光。

アンニュイな波形

すべては遠い昔のことのように思えて、飢えた体は、反転する自由の中で骸と化して、改ざんされる悪意が惚れた腫れたとうるさく募る疎ましい世界とは、狭い価値の中でしか回転しないから、リリシズムもなく、澄ました顔で理論が云々と、空想混じりのクソを吐…

臆することなく伝える

堪え難い大きな喪失も、 いつかは克服し、 確かな幸福をもたらす。 あらゆるためらいは、 日々のため息を昇華させ、 なにもためらうことはないのだと 継がれる言葉が、 この場にぬくもりをもたらすまで、 すこしは生きてみようかと思う。 確かな生命とは、 …

カバの口の中

消えない傷で 出来た城 札束が降る季節は 誰もが目を真っ赤にして ひとを裏切りながら 世界を捕食し 馬鹿みたいに笑う。

ジュースの上に浮かぶ桜の花

私には何もなくて、すべてがあって、何もなくても、たいして困るものも、こみ上げるものもないし、もののあわれもないし、もう何度か死んでるだろうし、くたびれても裏切り強靭であるし、なにかに勝ち負けや優劣なんかつけたくもないし、知りたいのは哲学的…

軟化した春

憎しみ合うだけの、 むくんだ人間たち、 蓄積する憎しみは、 ノイズに変わり、 ノスタルジアを支配し、 今に悲観し、 ペシミズムにおちいる。

水の上に浮かぶ桜の花

私には何もなくて、すべてがあって、何もなくても、たいして困るものも、こみ上げるものもないし、もののあわれもないし、もう何度か死んでるだろうし、くたびれても裏切り強靭であるし、なにかに勝ち負けや優劣なんかつけたくもないし、知りたいのは哲学的…

獅子

月夜の残りカス、 現れる思いは、 かすかな匂いをたずさえ、 制限を持たずに、 今を堪能し、 確かな意思を保つ。

迫る闇

多目的な春、ただ若いだけの思いをむしばむ陽光、記憶は着膨れして、誰かの面影が佇むかぎりは、何も変わらず、砂で出来た日々を計算しながら、ふところに隠した悲哀などにみちびかれるほどに、ほとんどは魯鈍なものに変わり、甲斐甲斐しくむさぼる動機は他…

仲睦まじい若人の群れ

誰かのお下がりは嫌だと、 数千年も泣き続ける彼女の 慟哭をもけちらし、 端的な理由すらも 潰えた後に ひろがる静謐な 正解とだけ結ばれる。

散らかる愛

自己愛的に自らを 傷つけるのか? 自己破壊的に自らを 傷つけるのか?

迫る闇

多目的な春、ただ若いだけの思いをむしばむ陽光、記憶は着膨れして、誰かの面影が佇むかぎりは、何も変わらず、砂で出来た日々を計算しながら、ふところに隠した悲哀などにみちびかれるほどに、ほとんどは魯鈍なものに変わり、甲斐甲斐しくむさぼる動機は他…

緩和

議論の外へと 旅だち、 互いを弔う風や、 何かを枷に変えるための ためらいや、 願いすら届かぬからこそ、 考えとは、 感覚を超過し、 ここで確かな答えに変化し、 循環していく。

猫と軍事的な春

たんたんと過ぎ去る風景、固形物たる気ままな理想、あらゆる根源は理性を失い、保たれるための理想とは暴力的であり、何かに敵を生み出して、何かを憎むためだけに足並みそろえて立ち向かうことに、正しさなどはなく、示唆するものによって屠られ、生きてい…

往々にして

連綿たる衝動性、 反発する思いは収斂されずに、 現れるものすべてに反する。 即座に贖罪を求め、 原理的な衝動が、 システム的な憐れみや、 憎しみを操作するための 機械的な工作を終え、 生命に不純物を与え、 たゆたう先々で 権利を叫びながら、 晦渋な思…