昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

情動

誰の意思も静かに透過し、
筋書きを持たずに、
過ぎ去るだけの今に犠牲的に制されていく
排除されるための彼らの動機すら、
未明に漁られるだけの互いの理想を供給するような
利便性を競争させるために現れるためらいや、
本能などに凡庸に入り交じる理念や、
そこかしこで垂涎するだけの
堕落した主体性が描く顛末や、
慢性的なファシズム跛行する
原理的な敵意を運ぶ
奴隷的な雨や、
制限を生む監視の目や、
メタファーすら死滅し、
信用を謳うだけの国家的な偽装をほどこし、
脅し合う先に現れる終末論的な終わりから、
汚穢を吐き出す機械的なカバや、
緩慢な角を捕食するために
大量生産されたユニコーンや、
月光にゆらぐ虫たちの
化合物を集め、
倦怠感を幼稚に搾取するための
権利を保障するための捕囚を生み出し、
はみだすものを容赦なく裁くような調理法から、
加算される原理を打ち砕くために
ゲリラ化する記号的な人々が
とびちる墓地や、
一切合切に修復されずに、
ここで祝福されることもなければ、
ここでのいっさいとは、
終わるための小さなためらいに過ぎない、と
傀儡政治と化した世界的な賄賂を受け取る
貪婪な者どもの理屈に昇華していく
瞬間に純化するものもなければ、
そこではバラバラになるものばかりであり、
物語を構築することもできずに、
凍り付くだけに至るような
幼稚な錯乱を終えた時間論的な等差を
生み出すだけの
堕落した主観が生み出すエレジーが、
猶予を謳いながら、
闘争へと至らせるために
放たれる虚偽にたむろし、
互いを恨むために誰かを磔にし、
涅槃から生み出される怠惰なことばが、
この場でかげり、
本質を蹴り上げるような
衝動性にまつわるエゴから、
迎合される真実に言動とは、
消費的であり続け、
ただ悲愁をただよい、
何かに抑え付けられ、
苦しむための多面になびく
物事に強制的に閉め出される間に
整合されることを、
正しいことのようにうながすような
絶対性を謳うような、
体制的な安易さに
滑落する人々の郷地に立ち、
狭小な意見が戦地を偽装し、
遷延する宣言から、
原生とはそこなわれ、
ただ何かを書き換えるための
ことばが横行し、
行為を不純なものに変え、
物事のすべては枷に変わり、
課せられた義務を消化するためだけに
斡旋される現在に、
本質すらもすたれる。

受動的な因子に起動するものが、
意味を磔にし、
憎しみを生み出す市民権から、
しみ出す権利を舐める虫たちや、
悠揚に消え入る本質的な悪や、
くたびれたままに連動する思いが、
悲しみを製造する前に、
ここで結束するものが、
正しく合致し、
加算される苦しみに換算されるものが、
ここで朽ち果てる前に、
構築されるものが、
ここで邪魔する前に、
逃げ出す。