昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

空の襞

君はいつも心もとない、心汚いし、危害をくわえるし嫌な奴、現れる姿はろくに何も食しておらず、慢性的な痛みを吐き出しては、機械的な笑い方で利便性の高いものばかりをもとめて、意思を阻めながら、狭められる思いは誰かのものみたいだし、物語の中では退屈そうだし、相続することばかりを考えて、すべてバラバラだけど、愛すべき君よ、ケミカルな空の肌、あらゆる偏見の煙、むしばむ陽気と狂気のあいだに、つまる独り言と偏執する君の寝相、寝姿は天使よりも天使だけど、誰もが堕落して、変化を求めるほどに偏執する意識は、陰鬱な今を消費するための欺瞞を吐き出しては、不満足ばかりだけど、君を愛した記憶と、君を愛したいという狂おしい場面が転換させるものが、展開させる愛などは、過去にもたらされたものを今に復元し、複製しようと迫るだけにいたらせるような罪を変色させ、毒性に変わり、食べにくくさせるような愛が変容をもとめるから、愛とは、愛からぬけだせずに、愛と名付けられた途端に寒くなって、ずっとずれて行って、ずっと孤独で枯渇していくだけに至る今に悲観的に消費される面影は、絶えず苦しみを移行させ、精神を飢渇させるだけに至り、儚さばかりが募り、いつも不満で、いつも不安で、いっしょにいても互いが求め合うかぎり、何も埋まらない。