昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

選別

仰々しい倫理観を持ち、愛なんかどこにあるかも分からなくなった世界の中で果たすべきことがなくても、なんとなくの幸せを感じられるような世界をも超越し、超然とした自己に帰り着く。無口な朝に敷衍する刹那的な面影、改ざんされ続けるシステマチックな世界の片隅には、ロジカルなものが静謐を食い荒らし、その静謐の残り物を貪り食うだけの日常から解き放たれ、わからぬままに明日などに絶望するだけの君が仮想する先々では、退廃的な口臭の匂いや、資本主義的な香水の匂いとの差異すらもわからずに、ただ厭うほどに至らぬままに複製可能な存在と世界と名付けられた世界との対立は終わらずに。ただ引き摺る闘争の中で生まれる等差に憤慨し、蓋然性の中で倒錯する意思は、同意を求め、等位をもたらすために執り行われる無機質な闘争により生きているという実感は損なわれ、そこかしこに煩わしくもたげる瞬間の中で加算されるものが散漫なカタルシスに至るための大義なんかを持ち寄り、都合よく語られる正義により懈怠し、求められるほどに朦朧としていく意識も機械的な気配により、期待感を孕むほどに阻まれる意味の中で存在するものなどは、所詮は雑多なもので、そこでもつれ合うものが用いるものにより、存在が絡まり、空回りするだけの存在はそこで勾留され、拘泥するだけに至るような打算的な用途に不潔さを感じ、一切は締結されるためだけに、惰性に接続され、もたらされる普遍的な制度なんかが意思を欠落させ、慧眼を失い、くたびれる位置の中で偏りを示し、使命感を失い、刺激的な貨幣や紙幣に囲まれて、何が幸せかすらもわからぬようになった先に似合わぬ価値がカタストロフを呼び覚まし、揺動されるだけの真理は、健気さを失い、そこかしこで苛む意思はいびつな深夜で枷に変わるだけの世界を切り離す。禁忌と化した愛が加勢する者が謳うインモラルなものが噛み付く今に犠牲的で過剰な愛が短絡的な同一化を求め、簡略化された今に用いられる観点が歪ます視線なんかが井蛙なままに見繕う思いが妨げるほどに現れる苦しみによりくたばるだけに終えることが、ここでの満足を打ち砕くための条件のように謳われる生き方なんかを参照せず、賞賛されるような生き方などにはクソ喰らえと告げ、幼稚で義務的なギミックを飛び越え、軽率に持ち寄られる監視の目から逃れる。