昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

乾いた雨の匂い

すり減る死と、白髪混じりの髪、ミントの香りがする草むら、春の終わりと夏の悠遠、あらゆる制限を踏みにじるラモーンズのオールスター、原理的なタンスから生まれた論理的なドラえもんの声が泡沫に響き渡り、誰かや何かや国家や社会なんかの責任にして、逃げ回るだけの日々に別れを告げて、言う事を聞かない身体なら、いっそ全部捨ててしまって、終いには、現れるエゴをカバみたいにバクバク食べてしまって、壊れた自律神経により感覚すらなくなってしまった肌なんかがすり減り、未だに価値がなんだ、と付きまとう彼らを月になんか運んで、もう顔も見たくないし、明るく振る舞う気なんてひとつもないし、したいようにやりたいことをやりまくったし、立場なんてどうでも良いから、馬鹿みたいに平気な顔してすべてを打ち砕くために、ためらわずにたちまちを瞬時につむいで、途端に現れる所以なんて知ったこっちゃないし、そこで構築しているものが講釈垂れるし、誰かにこうべを下げるのも何か違うし、高揚感を保つために、こうしていつでも意識を更新して、誰かの意見に耳を傾けても、その心は簡単には奪われないように、すぐさま耳を塞ぐし、負担になるような君の不安すらたやすく平らげてしまうし、すべてが平らでなだらかであれば、何か面白げもないし、そこで孤独に継続するのが好きなだけだし、この孤独を愛しているし、いつまでもおどけていて、誰にも捕まえられないように、内容がない日々でも、すぐさま超越できるように、有する価値なんかに騙されないためにも、ためらわずにかき消し書き換え、画期的なものを、勝手気ままに吐き出すことに、快適さなどは求めてもないし、求める快適は不安を生むし、産まれたものを、そのままに愛するような不器用さを大切に育てて、体制側に偏ることもなく、大衆に寄り添うわけでもなく、どこにも寄りかからずに、のらりくらりと彷徨う途端に降り続くにわか雨と会話し、そこに心残りのようなものを引き連れては、手なずけられないように、誰とも和解したりしないで居る。