昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

楽園

泣いているユニオンジャック語り部は凍りついて、もう二百年も、自分の声を忘れてしまったから、退屈な諍いに引っ張り出され、叩きたくもない人を叩いては、数百円を手にし、1日分の食料を得る。そのような顛末、サイクルの中で繰り返し加速していく理由が、宇宙規模にまでなり、ますます同じような理由でリサイクルされ、さらなる悲劇を身体全体に打ち込まれるんだ的な終末論がテレビをジャックし、受胎告知された母たちが連なる修道院インシュリンを打たれ、脳内でのたうち回る嘘の情報や、悪魔なんかを簡単に消費しちゃうぞ的な彼女の憶測を、アクセサリーに変えて、分裂する意識がハレーションを起こして、瞬く間に巨大化する意識的な怪物、分散していく意識が紊乱なもの逍遥させ、大義なんかを謳う連中な皮肉なカタルシス、乖離していく理解が干支から飛び出して、日本神話を食べ尽くして、ダークマターや、電気ブランや、口約束や、肥大化した詩から生み出したプロレタリアート独裁を謳う連中が生み出したキメラたちが徘徊する深夜、廃盤になったレコードを燃料にして進むタクシーに乗りながら、麻痺した大脳が伝えるジレンマが肥大化して、もうびたいちもん払うか、と敗退していくだけの日々です、と老後を気にしてばかりいて、異物感を抱えた陰鬱な結末に陥るためのセオリー、ハメを外して、ハードコアパンクを聴きながら、スケートボードなんかしたりして、支配者つらした連中の支配から逸脱するよりも、その支配をも超越するような理想や思想を持つんだよ的なまやかしにひれふすよりも、今はケムリやコーラの瓶と寝転がりたいし、ガリガリのガールフレンドは五月蝿いばかりだし、打算的な夏は散って、その意味をしらみつぶしに解読するような普遍性から逃げ出すのだ。