昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

付き添い

いつも付ききりで寄り添い歩んできた身体、フラクタルな瞬間から生える朝、凄艶な記憶に数十億の微生物や、ノスタルジアなどなどが、瞬く間に折り重なり、内部に昼が咲くのを知る。枢要な史実に絡まる髪、理不尽な決意により、のらりくらりと擁立する退屈なことごとくに詰まるセオリーを引っこ抜き、隷属するだけのファシズムや、体系化された答えなどに捩れる風景や、恍惚とした恋の重い影、重なる苛立ちにより消された形式、憎しみによりすり減った感情の負担分を支払いながら、生きながらえるのは、どんな気分だい?と論難や、たどたどしい思いにかさばるエゴ、同調すればするほどに、ずれていく価値観や、勘違いの数々をポストにいれて、切開された石像や、截然たる差を埋めるために、必死に走ってはみたものの、今にくたばるだけであるし、決意なんてものは、即座に変化するし、そこで凝り固まるだけに至るような雪原を越えて、軽減しない痛みを背負いながらも、理不尽な世界との訣別なんかしないで、自分の思う通りに動いて、すべてを改ざんしたり、敗残したりと、他愛ない日々でも忙しく悶える隙間に入り込む答えに反し、個体としていきるよりも、群生して、にょきにょきと健やかに、軽やかに、帰り着く場所すら持たず、疲れたら笑い飛ばせば良い、と。