昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

殲滅

ケミカルな夕焼けを食してベイビーと歌う風、恋に巻き込まれた壊れた季節を弔い、銀河みたいな服を着て、縁取られた論理を雨ざらしにして腐らせる商売の最中、回転する座標や星座や、無我の境地、炭酸で出来た思い出、夏に散りばめた理由と、冬に流動的に光速で駆け抜けていく永遠、状況をむすぶ卑屈な片思いの原理、快晴にこそ、鬱が似合う、と、行きすぎた感情が情緒を失い交錯する道路、倒錯する理由や強制的に連れてこられた伴侶たち、耽溺するアヒルたちのワルツ、記号化された夢が、意思を磔にするころ、ろくでもない装置を作り出した我が人類の末裔、輪唱される知らない言語が肺に充満し、慢性的な痛みが意思に侵略し、その場で膠着したり、いさかいの果てに、信仰心を破棄してしまったり、全くの意思の末端では、悪意ばかりが、今を刈り取るらしい、と、成否の波形が迫り、韻をショートさせ、今に弾けてしまう先に現れた曼荼羅、男性的な狂気が迫り、電子的な余韻から、進路を破壊するための他人の整合性に突き刺さる歪な真理、蝶々に乗った中性子爆弾、ログアウトを終えた魂の墓場、愉快な真相に砕けていく感傷的な真実、共感を謳う絶え間ない暴力の後、あらがう愛も、猜疑心により、自らを苦しめながら、遮られるだけの、幼稚な互換性により、感性は破壊されて、アニミズムにより羽化した思いの端々に接着剤をつけて、経血を繰り返すロボトミーたちの祝福、あてもない心象に高揚していく予感や、映画さながらの生活や、価値観を屠るだけの、ためらいやら、互い違いやら、退嬰的な君の衣服を脱がして、たよりない翼を広げて、全世界の言葉を、和訳している。