精神のデータ化を終え、新たな身体に移行した自らから乖離した理解が、自立するまでの枢要な距離を算出して、支配からは逸脱し、幼気な瞬間に敷衍する抒情的な愛を解放して、君のことが知りたいように、宇宙のことが知りたいし、真理に触れたい。どんぐりの中に隠されたミリタリズムや、口約束の隙間から現れる毒ガス、過信した夢の後に出現する生業や、静謐な言葉の質感や、猥雑な座標を弄る釈迦如来の手や、諦観するだけの、君たちの優しい明日や、失うだけの、忌々しい現実に虐げられ、従うだけの、過ちばかりの日々、喪失感に揺らぐ家庭的なものを模倣し、観点を喪失し、歪な意思に悶える退屈な午後や、閉鎖的な義務感、課せられた罪や、容易い過ち、うやむやにされた証拠や、接続詞の間でたむろする若者たちや、青春とスケープゴート、排斥され続けて来た過ちを縫い付ける針と糸、厭うだけの連中が支配する街、常用する情報により、中毒症状になってしまった末端を嬲るだけの動機を旋回する戦闘機が、落とした破壊兵器と仮数、蓋然性に噛み付くワニの王や、豊かさを枷にしては、世界性を狭めるだけの、おぞましい倦怠期、託児所から溢れる生命力、倫理観を盾に、杜撰な正義を加速させるだけの、正しさなんてものに、正しさなんてものはなく、正しいとされるものを、奉るほどに、正解とは、神のようなものに変わり、間違いなはずがない、と思い込むほどに、正しさとは、悪意を孕み、今に君を裏切るだろう、と語りかける哲学者との会話を終え、居心地の悪い自らの精神に帰り着く。