ビリビリに破かれた定理、枯れ果てた問いや、恋のノイズ、絶えず地殻変動を繰り返しては、過信ばかりを促す旋律、臨床試験の跡から生まれた疑念、過失に塗れた秋の荘厳な接合、豊かさの象徴たる女神たち、風景や形容や、教養や分散、君の刹那に覆い被さる愛や瘡蓋、くたばるだけの幼稚な取り組みによる発散、たじろぐ永遠に食い込む面影、紀元前から愛した君も、老いて嵩張るだけの、忌々しい自己を剥がせずにいて、ただ、そこで、過ぎ去るだけのプロセスを引き摺りながら、生き存えるために、誂えたものが、願い事なんかを切り捨て、危害や気配や胚胎や、喪失感や、奪い合うほどに現れる律動や、倦怠期な動詞、惚れたり浮腫んだり、晴れたり和んだりしながら、萎びた今を大切にしたり、支配したがり従えたり、乖離して行く日常や、あらゆる分岐点に差し込む光、陰鬱な交渉を終え、引き延ばされた、この命、体制的なエゴを加速させ、物憂げな斡旋を繰り返す君たちの過信や、数奇な人生を受け入れては、経過して行く先々での対立や、今に腐敗し、頼りない意思を加工しては、自己憐憫に浸るだけの過ちや、警報器が唸る深夜、バター臭い映像の墓場、感傷的な昼下がり、大義名分を振り回しては、利己的な連中に裁かれるだけの、漫然とした生活、清潔感もない末尾や、瞬く間の命、いぶかるだけの隙間や、衰退するだけの未来、私の病理に住まう虫のようなものを、吐き出ささせるために、呪文を唱える先々で生まれた戒律を打ち倒すために、絶え間ない争いを生み出すための、頼りない戦争の青臭さに耐え切れず、外に飛び出して行く私が引き摺る煩わしい自分を処理し、日々を愛でるためだけに、詩的な吐瀉物を集めては、死で濡れた感情を、昇華させて行く。