昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

笑顔

よこしまな面影や、際限なく慟哭する海鳥たち、立場を破壊するための、大量破壊兵器を利用して、倫理観を発芽させるチャンネルを開くために、廃屋で瞑想を続ける十歳にも満たない少年たち、バラバラになった思い出を健気に修復して、複製される面影や、かけがえのない日々に現れるエモーションや、焦熱し続ける先々での衝突や照合、食い込む意味や罪や枷、世界線なんかを、別々のところで、デタラメに繋ぎ合わせて、色褪せては、斡旋されるだけの日々を貪り食う餓鬼たちの終末論や、論争の果てに飛び交うミサイルや弾丸、割れたガラスを踏みつけては、ギャーギャーと五月蝿く喚き散らして、蓄積された可能性すら、今に圧縮され、粛清されたり、騒いだりして、支配されたり、芝居を続けたりと、足りないものを補うための、闘争の波形や、継続される今に襲いかかる憎しみのようなものを、吐き出したり、羽交締めにしたり、いじけたりしながら、弛緩する事なく、現れる顛末を、書き換えたり、挿げ替えたりしながら、毎日に訪れる惜別や、別々の道や、見違えた君や、卑しい欠如、頼りない選択、数限りあるのに、奪い合うだけの人々、正解すら危ういのに、ここで、ひたすらに、時間が過ぎ去るのを待って、ままなぬ思いを携え、悴んだ足指や、戦って死ぬということは、これほどまでに、惨めで、かっこ悪いものなんですねと、語りかける勇者や革命家たち、大義なんてものは、クソの役にもたたないと、憤慨している彼を尻目に、シンドロームに歪むリズミカルな自分を携え、アンニュイとした世界を切り開き、自らの喜びだけで、飛び跳ねたり騒いだりして、ごちゃごちゃ言わずに、腰掛けた切り株の上で、得体の知れない忘我を頬張り、調和や信仰心の波形や、経過するほどに、離れて行くだけの、あいまいな現実から乖離して、超越するために、厭世観なんかを、簡単に飛び越えて、もう怯えずに、戻ることもなく、ただひたすらに、突き抜けて行く。f:id:jibmfmm:20250107070925j:image