昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

理想郷

詩的な夜にこしかける。厳正な審査などあるはずもなく、ただはしたなく継続される罪の意識を切り裂く。君の乾いた笑顔により、ゲシュタルト崩壊する素晴らしい世界に擦り寄るリアリティに別れを告げ、リリカルな心因が蓄える厭世観なんかを昇華させるために、この命はここで静かにプロットを考え、軽薄な恋の予感により、啓蒙とは蓄えられ、健気にスキップする感情が、デジタル化される前に、形跡を食べるオオカミたちが遠吠えする言葉に乗り、想起する果てにほとんど差異はなく、くたびれ空間を遊覧する君の傾斜から闇がほとばしり、背反し続ける君たちは、快諾されずに、くだされる意味のあいまいさに捕食され、汚染された街や、戦場にカスタムされた毎日を模倣し、さまよう朝方の空虚な不完全に憑依する一体感や、体制にこびへつらうことにより生まれる金銭と欲の体積や、訂正されるほどに増していく虚しさと、後悔により補正される思い出などより、崩壊していく現実に磔にされる忌々しい今に虐げられるより早く健気に飛び越える朝がいつまでも素敵である。宇宙全体の調和のために耳たぶの穴を拡張し続ける仏陀の耳たぶに出来た空間こそが、この宇宙空間であるという、森羅万象を司る真理のリズムに反し、関するほどに暗示されるものにより無気力に支配される私たちを啓蒙するものといえば、いつわりのものばかりであるし、あらがうほどにそこに現れる方式や方針により駆逐される私たちには、健気さのカケラもないと宣告されたからって、私たちに課せられた罪により、世界性を狭められることもない。枕濡らしフラッシュバック。朝まで寝ないで行方不明の君。嫉妬してるだけではなんにもならないから、負けるもんかって自分を飛び越える美しい君の密度。なでる風が吹いて、真理を跨ぎ、又借りした理由なんてクソ喰らえと、駆逐されずに突き進む意味。高揚感をたずさえ、僕らは生きると高らかに宣言する生命。素知らぬふりをして近づく忌々しい過去に枯渇させられぬ前に、颯爽と駆け抜ける。無くしたての思い出。偽装された真実を並べてもバレるだけなのにバカな奴らだ、と不規則に混ざり合う不確かな現実の合間で規制されるだけの真実の暗い影や、面影に食らいつく餓鬼たちの終末論や、ここで終わらないために立ち向かう姿がなお美しく、はびこる悪意で組み立てられたバビロンの終わりを眺め、全部自分たちでいちから作り直し、自らからが作り出すものだけが今を形成し、意味あるものに変えていく喜びだけで、この世界とはあふれているし、誰が何を求めても、もう止めないよ、ととめどなく現れてくる感情にとどめを刺すために、刺し違えても、ただ貫く先々では健気にまとわりつく一切の無意味さを謳うニヒリストがうなだれている春の陽気に、汚穢を謳う虚ろな君の茎に住まう最期から逃れ、はじまりを歌う花々の警笛で目覚める私は、超克し続けることにより、より良いものを構築し、高揚感を延々とたずさえ、意思と踊り続けた先々で邂逅を続け、つたない思いが時代を汚しても、また新たな喜びで汚れも落ちるものであり、そこで終わったとしても、無責任にまた寝返りうって、願わぬものばかりだから、この物語にもまじわるはじまりなんかが、恥じらいもなく続くことを続ける喜びだけを加速させ、足枷なんかは外して、自由という名ばかりの理由から逃げ出し、無知なままでチクチクする苦悩が意識の端々を刺すような痛みに苛まれるよりも速く逃げる私には翼などは必要なく、感覚だけで逃げ回る。憎しみも枯れた昼下がり、最たる意味も崩壊し、後悔すらもなく、連なる意味を裁断し続ける物語が加速し、簡単に処理し、いつまでも笑い続け、どこにもとどまらずに、ここに居ても、心はとどまることを知らずに踊り続ける。