昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

捥げた翼

 ろくでもないことを継続させるための契約なんかが付きまとう退屈な午後、互換性の先では、交換されるための曖昧な効果を謳い、情報弱者を騙すようなあいだから、須要なものなどはほとんど生まれず、貧相で幼稚な関連性に征服され、そこで複製されるだけの品位なんかが今に付きまとい、つぎはぎの理由なんかを着込んでは、似合わない価値をチクチクとぬい合わせては、上から何枚も羽織り、今に誤魔化す格好のあいだからは、不平不満や憎悪なんかが絶えずあふれ、体系化した模様が行き先を暗くするし、肉薄するほどに迫害される幼稚な管理下に置かれて、支離滅裂な優劣や差別により、むしり取られる尊厳や税、あるいは紙幣的なモラルや、貨幣的な家畜として、適齢期や手切金なんかで麻痺した神経により、動かなくなった身体と精神が歪んだ価値をカタストロフに追いやるための醜いこじつけにより、時系列はバラバラになり、はばかり、阻められたあたりから、はめられたんだ、と叫ぶ幼児退行を繰り返し、母体回帰に至るような異常な精神が孕んだ世紀が、父親的な権力を恨むあいまにも、あいまいな欺瞞が加速し、修繕不可能になってしまった愛は、とことん互いを憎み毛嫌いすることにより、愛してしまった誤りを正すために増していく憎悪に加担し、深い愛ゆえに不快に感じてしまうような同化により、より互いを憎むべく、似たような部分を否定してまで、再認識する愛の配下にへりくだり、這いつくばる精神の赤子が、ハイハイで進む先には、光り輝くゴールが存在しているとか、荘厳な結末により、より良いものが絶えず生み出されるんだ、という幻想に閉じ込められ、永遠に制限を加えられ、逃げられない苦しみを、全人類が自分のように感じるへきだ、という歪んだ精神は、改善不可能であるし、自分がどうしようが、自らのルサンチマンを打ち倒し、自らを超越しないかぎりは、自らの内に閉じこもり、自らを中心として、自らの外を恨んでばかりいる。