昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

やさしいせかい

大国がテロリストをでっち上げ、作り上げ、正義の名の下に、迫害され、排除される。大国側は、自らを侵略者とは認めず、正義を語り、正義を貫くための嘘をつき続け、自らを騙すように、他者をも騙し、自らの悪意と憎悪により鬱血し、何も見えなくなり、大義を掲げて、互いが互いを破壊するために、短絡的で、快楽的な破壊を続ける。そこには道理などなく、純粋で、衝動的な破壊だけが続けられる。ただ淫らな血が、あるいは純血の者を徹底的に排除するための、悪魔的な戦争が有史以前から継続している。自分自身の恐怖をごまかすために、恐怖をばらまく。あらゆる恐怖の伝染は、終わりのない恐怖を生み出し続ける。人は上辺に食い尽くされる動物である。表面上だけで判断される思いは、普通という化け物を作り出し、隣人に恐怖し、近似する者を駆逐するために、偽りをばらまく。回りくどい愛が配管をつなぐ。垂れ流しにされる汚水により、汚濁の中で過信するものにより、凝り固まり、枯渇するだけの意思を唾棄し、かかずらう意識はやがて、自らの幼児性により駆逐されるのだと、父親を憎む形式と、母を聖母のように崇める形式と、やがて下される罰などを謳いながら、自らの過ちへと落とし込み、悲しみにへりくだりながら、はびこる悪意に寂れ、供給される罪と、蓄積される痛みに這いつくばり、つくづくに迫る嘔気や、孤独を苛みながら、担う今が絶えず幼稚な遊戯を繰り返すのだと、妥当な意味を構築するバビロンが打ち出す論難や、ロジックを破壊し、省かれる合間に現れるアイロニーや、憎しみをほおばる可愛い動物や、行く先々で屠られるためのキャラクターなどを措置しながら、しばらくの苦しみを満喫するために保たれる社会性こそ蹴散らし、対価を求める規律と価値は、ただ緩衝することもできずに、互いを苦しめ、傷つけていくだけなの、だ。