昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

深淵

悔い改めると食い込む罪と恥、ジリジリと迫る終わりを蹴飛ばす強靭な足、背伸びして見つめる坂、アンニュイとした意識の端々に現れる展開、回転する座標や、磁場により痛む頭や加速する衝動性や、むしばむ数多の秩序、荘厳なのは、こうして意思をも超越し動く指先が光の速さを超えて、宇宙の規則に反してまで、考えるということに専念し、捻出し続けることにより飛び越えることによりあらわになる差異や、ささやかな思いが生み出すたおやかな言葉や、穏やかなシーンや、瞬く間の思いや、逞しくなった身体、フラクタルであるべき今にも怖気付き、機械的な真理に基づき迎合されている罪を崇め、アガメムノンアガペーや、ロジカルな宝石や、路地裏の犬が漁るゴミ箱や、大量の破壊兵器や、社会の密度、未熟が故に思ひ量り、量子的な観念や、流動する差異や、さんざめく動機や、串刺しにされた彼女の憧憬や、弄る命や、派生する血筋、散り散りになった君の過失や、被害者ぶった君の刹那、ないがしろにされた歪な思想を耕す農耕民族であったころの思い出、かけがえのない動機を超越し、修繕される約束も味気なく、鮮やかに散り行く私の嗄声、骸と化した晩年が餌付けするノスタルジア、暗澹とした影があらがうことにより舞う砂塵、堕落しても尚、おざなりなままにフラクタルであることで斡旋されることごとくの傷痕や、現れる偶像、増幅するウイルスや、運動的な彼らの罵声、私たちの期限や、気概もない気配が手懐けるために騙し合う人々、訂正されるために謳われる真実、統制され続ける今に現れる値や、精査を続けるほどに現れるズレや、ずさんな管理により生まれた答えのあいまいさを回避するために加速する脳内で脆弱なシステムを破棄し、無我の境地に至るか、狂気に陥るかという意識内での統制と闘争により現れる玉響の間、ほつれる糸が風によりひらひらとしているのをじっと見つめることにより正気を保とうと必死にもがく。ピカピカのおにぎりを食しながら、グルーヴを感じ、まさぐる恍惚や、憧憬するだけに至るような経験則にもならないものから超越し、延々と走り抜ける先には、ぬくもりだけであふれているものだ、とこの問題に座礁したり挫折したりもするが屈さずに突き抜けてきた現れだけが、今を確かなものに変えるのか、と。