昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

枯淡

拒否的な群像に吐瀉される乖離した囀り、希望を歌う防波堤の友たちの彼女、告白は、波が過ぎ去る様に、こぼれるように愛を語ったらしい、と朧げで、幼気な肌の白さに羽化する虫たちのざわめき、感情的な騒音に簪をさして、旅に出る矢先、華やいだ街から氾濫する人という人、胃のムカつきや、批判的な印象を絵画にしているという老人の横で、繰り広げられる散華、陽の光、暖かい朝の日差し、すべての夜が部様でも、この寸前で愛を塗料に変え、地球をグルーミングさせるの、と少女のジレンマやカタルシスのようなものを孕み、小銃を抱えた兵隊たちや、ゲリラの群れを越え、遠下がる故郷を見ても、何の灌漑もない、と洗濯物の畳んで、設置された理由や、物事から現れる批判的な残骸、惨憺たる結果しか待っていないのにも関わらず、綺麗な目をキラキラさせて、レイシズムを乗り越えたあたりにも、人類の平和や希望なんてものは、所詮は、誰かの理由や馴れ合いや災いなんてもので、昏倒していくけど、待てど暮らせど、いけ好かない事ばかりだ、と嘯く若者のブーツの底には、隠されたブツ、混沌とは、底にあるのではなく、側から現れ、侵食しては、君自体を、意味や答えと同じような格好をさせて、同じように答えることを強制されるばかりで、境目なんかを持ち出しては、あたかも自分はそこから来ただの、あっちから来ただの、と埒があかないから、あらゆる偏見や差別や分別をポケットに入れ、誰でもが入れて、誰もが自由に出入りできるのだ、と口ずさむ間は、危ういと語った哲学者は、所詮は、答えや距離なんて要らなくても、君は結局は、誰でも無い他の人に、補完されたいがために、怠惰な印象に支払われる義務のようなものに拘束される前に、そそくさと逃げ去ってしまうのも一興、ただ遠ざかるものは、去るままに任せるのだよ、と。