昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

自堕落な地球儀の上で不幸せな世界、褐色があるチアノーゼや、全体主義により広がる砂漠、あらゆる爆心地に生まれる揺籠、いくら大切だ、と、言われても、信じられない恋人たち、比するものすら無くなった後に広がったのが、宇宙の始まりであるのだ、と、物理学者とのティータイムを終え、延々と引き延ばされているだけの世界だ、惰性に引き延ばされた値や、幼気な私や、わずらわしい轍、猥雑な座礁や、挫折した私、さすらう記憶や、せせらぎで洗う果物、管だらけの身体で、笑う力すら無くなった後、その場に横たわる自分を、何かの罰だとかと、嘯く間に、世界とは壊死して、自らの力により、その世界や社会や時間というものが死滅した後、それこそが、世界の始まりであるなどと騙る終末論者、境目もなく入り込む奴らが求める対価、快活なものすらなく、そこで好き嫌いを決めこんで、世界性を縮めるあたりから、世界とは敷衍し、自らの力で自らを押し広げていく。自らの皮に包まれた世界を温め直し、争うよりも、愛し合うべきだという最もな文言に関わる連中の犠牲的な演習、個人的な善悪が、その者の人格まで奪い、争い合う人々は、争いな過ちの始まりを無視し、ただ、せわしない争いに参戦し、成果や制約がうるさく付きまとう毎日に注がれる悪意に振り回されていることにも気付かずに、シュプレヒコールをあげては、自らこそ正しいと過信する故に、自らの正しさには辿り着かずに、誰かや何かを批判してばかりいる。