昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

空腹

惑星のぶつかる音、記憶に従属するほどに増していく敵意と、端的な例すら破棄して、隷属するということは、不潔なのであると、ありとあらゆる疑問を屠るために、我々は、生活音を毛嫌いし、軽薄な未来をたずさえ、互いをとがめるだけに至らせるような、複製されるだけの真実に帰任するほどに、腐る。同化する意識は自らを道化師に変え、芝居じみた日々を歩く。荒んだ影は、何かを迎合し、本質を見失い、背伸びして夕焼けを見る。間延びした空間に入り込む夕日が、ニヒリズムを焼き尽くし、夜の傍観者が住まう、空疎な影を踏み、意思とは、夜に交換され、確かなものに王冠をかぶせ、みんなを一夜の王や王女に変化させ、欺瞞ばかりの日常や、不満ばかりの君に、一夜限りの夢を見せる。ノスタルジックな波形。世も廃れ、疲れ果てた後、住まいも跡形もなくなくなり、溶ける午前、短絡的な同化をめざすアニミズム、むずかしくよれた季節。既製品ばかりの街、奇跡もない街、気疲れはがりして、老いる日々、ビジネスライクな笑顔、互換性や生産性ばかりを求められ、値上げを続けるために、保たれる社会がもとめる社会性の終わりへと運ばれ、改善されない苦しみの奴隷として、憧憬を続け、ドラスティックに夢を屠る機械的な怪物たちがうごめく街、淡々とたおやかに悶える初期宇宙的なカオスや、宿無しであり、誰にも手懐けられずに、健気なままで、慢性的な痛みを孕み、ロジカルな夢を孕み、阻まれても尚、抵抗する美しさや、重たい爪痕、曖昧な恒星、静かで魯鈍な君の論理を捕食し、応じるための答えを飛び越えては、メタ的な鳥の声が木霊し、子供騙しな日々が意味と並び、退屈を捕食し、体系をも純粋に破壊し、地面をならし、無くしたもののほとんどが、不必要なものであり、あらゆるものは、悲劇的なものを用いて、絶えず今を苦しめるだけに至る。たよりない日々だし、便りもないしで、孤立しても尚、静謐に描き、成否を超えて、自らの正しさを堅持する。