昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

済生

抑圧からの解放を目指す君の無知な雫。信用を謳う信仰的なたゆみから、あいまいな理想を冷笑する犠牲的な正義が、安直に目指す正しさを盾にして、自分たちを普遍的で、小動物的に孕む敵意が膨大に生み出す恨み辛みが、卑屈に流用されるだけのセンテンスが延々と流動し、敷衍して、宇宙をも埋め尽くす憎悪の膿。アクセスされるべき叡智もみじん切りにさせ、些細な出来事を押収する権力が抑制し続ける法的な規制から、機械的に抵抗するだけの、プログラムされた敵たちの顛末は、再現されるためだけに、正義の犠牲になる。救済の夢を騙るくたびれた女。季節に摩耗された牙は、行方不明になった過去に何度も噛みつきながら、もう流れない血を求めて、欲望のままに突き進んでいる。やがて世界は清潔感を取り戻し、確かな正解へと導かれる的な書き換えを行うために、また血が流れるのかと、感度がない彼らの瞳孔は開ききっていて、異端な者を排除するための法がめぐり、汚い価値の利便性を語る奴らの証拠がうようよする独裁的な儚さが、権力の統合を求め、とてつもない怒りを撒き散らしながら、回転していく日々とは、すごく歪なものであるし、普通を謳いながら、用いられる罪により、裁かれる日々とは、すごく馬鹿らしいものであるし、あらがうほどに、すべては、自らの力により腐り、朽ち果てる。