昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

遡及

集合する意識は花束のよう、有する価値を無下に変える季節を照らす幽遠、肥大化する気持ちは薄気味悪いから、こまかくカットして、進まない関係は簡単に消費され、乱立する連絡の雨にぬれ、はしたない記憶の枷を外し、だんだんと迫る幽霊みたいな記憶は破棄して、悲観するよりも早く進むのが、何かになれあうよりも、ふれあうってことなのかと、たんたんとした記憶はあいまいで、ここで思ったことすら答えを持たず、すらすら吐き出される打算的な言葉を破壊するようなよろこび、敷衍する笑顔は普遍性をうたわずに、うばわれた思いは誰かのものであるかぎり、物に変化し、今を苦しめるだけだし、堕落するばかりの思いは風景をずさんに逍遥し、ゆうゆうと引き出されるだけの過去の奴隷では、ずっと悲観的なままだし、観点なんてままならぬものだから、堕落してもなお、ここで思うことはなあなあでは駄目だし、惰性で続ける日々なんて枷に変わり、縁取られた日々なんて一枚の写真にすぎないし、過ぎていくほどに、実感なんてものは喪失し、同意するほどに相違し、好意なんてものは、瞬間にくだけて、ふざけた関係をもとめるばかりだから、とめどなくあふれる感情は、呪詛せずに、完治しない苦悩なんてないし、通り過ぎてしまえば、そこにあったものなんて、なんでもないものであり、どうにでもなるものばかりだから、弾ける。