君の痛みを孕んだ風船が飛ぶ。論理的なカーペットに乗って、旋律を奏でる時を歩む意思と共に、乖離していく意識が成立させる動機がとむらう愛が等価なんかを求めるから、自滅したのかと、簡単で妬ましい動機が捕らえる時が総和を求めて、記号化する所以が酷使する物事がガタガタになり、音もなく崩れる先々で配布される放射線や、焼けた肌に光る鈍色のタトゥーや、目的がひしひしと伝わるほどに、泥だらけになって、似合わない意味で着飾って、機械的に朝を迎えて、無秩序に現れる思いと対立を深め、複雑化していく現実は、愛を求めるがゆえに、求める愛により駆逐されるのであり、善が悪を滅亡に追いやるほどに、悪が善を生み出して、奪い合うだけの世界で保つべきものすらないし、無くしたものを求めるほどに、とめどない諦観が現れ、あてがわれた罪に補完されるありとあらゆるものが、悲劇を反復させ、連動する形式にのけものにされた君の憎悪が増幅して、複製された神がうながす真理に騙され続けて来た有史以来からのいらだちが加速して、誰もが誰かを傷つけて、規制されるほどに加工された正しさにより法は歪んで行き、いびつな真理が今を駆逐する。爆砕された頭に詰め込まれるのは、いらない知恵ばかりであるし、金言ばかりがうるさく付きまとうし、誰もが誰かがなにかをするのが気にくわないらしく、いやらしく付きまとう奴らの正義なんて、排除したり差別したり、隔離したりするだけだし、この作られた箱庭では、誰もが正しく、誰もが気狂いじみた連帯感を用いて、悪を正当化し、それがいつしか正義と名を変え、その正義が次々と悪を生み出し、今を踏み台にし、あるいは台無しにして、世界を牛耳るために、自由を謳いながら、たゆたう意識は、ただ陽の光をあびるだけでじゅうぶんなんだと告げる。