昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

質感

ただ阻まれるだけの理念にそぐうために、あたかも寄り添うような演技を続け、偽善がなんだ、と促す我や君も、ただ縋るために良い子を演じてるに過ぎぬ、とうつつを抜かして、これでもかと襲いかかる過信に齧り付き、壊乱するあたりからこぼれる科学的な繁栄や、はびこる悪意により強固になるバビロンでは、判断を誤り、何かを責め立てるばかりで味気ないものだね、とカーストを乗り越え、涅槃で築いた大層な愛に寄りかかり、過信ばかりをため込む。汗だくの私怨を乗り越え、無着色の夕景を補正して、散漫なアイドルたちが歌う余力なんかにより、この世界とは欲を肥大させるの、とルソーやルターと語り明かす法についてや、にやける猫たちに処刑される立体的な仮数や、現時点を占拠する空間的な離脱や、陸地を埋め尽くす向日葵の数や、即席の自由により離散していく意識が、一過性のものを信用し、あるいは信仰しながら、ただ長いだけの歴史の中で理想論などを用いて、往復ビンタを食らわすようなあいまいな事情の果てで、あらゆる形式が踏み潰す生まれ故郷や、白亜紀から続くシンドロームが地続きになり、ニセモノの世間体なんかを守るために、律儀に崇める理由が次々と憎しみなんかを生み出して、誇大妄想を抱えた蚊になり、あらゆる人の優しさを枯渇させるために、誰彼構わずに生き血なんかを吸い取り、つたない意識が仰々しく継続させていく一貫性もない精度がもたらす縺れなどにより、難癖をつけるだけのつくづくの理想は、理性もなく制限を蝕むような窮屈な理想に締め付けられ、健気さを失い、今に毒されていく。低姿勢で描く理想論的な結末、無数の私欲が咽び泣く浜辺、乱立する正常さが孕む異常な境地に構築されるものが、ここで延々と孤立していき、支配的な連中がグルーミングを続け、機械的な伴侶が促す退屈な帰巣本能により、意思を断線され、ショートした存在は、自己発火により燃え尽き、つたない一生は、汚い奴らの配下に基づく配役により、狭い世界で塞ぎ込んだままに散ってしまったか、と過渡期なものに漁られた意識は、絶え間ない欠如を孕み、はびこる悪意の前に鎮座し、水増しされ、すげ替えられたエゴの道具になる。