昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

末路

肥大化する末路、この予言と予定調和の質感、あらゆる苦しみを葬った後、懐疑的な今に染み入る生ぬるい雨、運命論者たちがつがいで見つめる先、最たる意味も破壊され、異物感を抱えた時系列、爛れた胃から吐き出される爽やかな朝の形状、形而上的な昇華を求め、どれがどれだけ正しく、誰かがどれだけ悪かを騙るような信仰心の汗、堕落した俯瞰から現れる悲観的な彼女の同義語、くたばるだけの私たちの症状もくすむほどの互換性により、この刹那を蝕む苦しみのようなものから解放され、ささやかな喜びを取り戻すための戦争の音が綴る生きた証のようなものが、荘厳に重なる。持て余した希望から溢れる黒い血、理不尽な可能性を歌う人々の構図、悪魔めいたひらめきを綴りながら、帰路も絶ち、立場も放棄して、真実をむさぼる家庭的な災いから解き放たれ、何かを崇め奉り、あらゆる正解を破壊するための正解を外から持ち込み、全てを奪うような連中が示唆する正しさなどに寄り添うより、より良いものを見つけるために司る幼稚な司祭たちが浦なう未来を裏切り、焼かれた本たちの不倶戴天の敵、優しいが故に犯す過ちの滓、彗星が汚した空、奏でる神秘が撫でる隙間、引き裂かれた家族たちの悲しみの旋律、誰かが語る理不尽のせいで足を引っ張られるより、あらゆる理解を深め、幼稚な企みに反し、すぐさま枠からはみ出し、はびこる悪意を膨らまし、出来上がるバビロンのパンひとつのために終わらぬ戦争、神々しく胡散臭い催しの後に迫る寂寞、放たれる苦しみを包む誰かの願い事、騒々しく貪る彼らの慟哭、彼女たちの償い、などなどが一斉に現れる。本をたくさん読んでいても、偉くない奴らなんかたくさんいるわけで、訳もわからずに現れたものを箒とちりとりで掃除し、犠牲や規制を生むだけの国家的な欺瞞や、君の不満足や、鳴り止まない耳鳴りや、世紀的な闇に支配され、散漫な儀式が乱立し、新たな全体主義の生贄として、情報に妨げられ、健気さを喪失し、収斂し続ける先に現れる中央集権的な憂鬱と、希望を損ない、幼稚な企みに慈しむ間につくづくの観念はジュクジュクになり、治らない傷をかきむしる爪、あらゆる詩人のメタファーを受け入れた先には、誰もが老醜に爛れ、具現化される過ちに強要される罪に苦しむばかりでる。