昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

欠如

おぞましい結末に映える花、自生する真理がもつれる先に現れる艱難辛苦、しびれた大脳に届いた手紙にとがめられ、この孤独な夕食に肥大していく悲哀が、タナトスなんかを呼び覚まして、豪華絢爛な粛清の後に迫る建築的な妄想や、模倣するだけの君の礎なんかを破壊して、芸術的な昇華を終え、延々と演繹することにより現れる恍惚と隙間風にゆらぐ末端から現れる不自然な怒りのようなものが生み出す発疹、生きた心地もしない、と嵌まり込む闇の隙間から過ぎ去るだけの日々の中で分散していく結末の腫瘍、豊かなのは、名ばかりで、ただ今を継続するために訪れる諦観と軋轢、まやかしとバジュラ、卵巣と虚偽などなどが、艶かしく光る貪婪な部屋で、閉鎖的な計算を続けるアナグラムの外宇宙、街路樹に吊り下がるアップルウォッチや、怨嗟を解き放つ花崗岩や、約束も守りたくないから君を捨てた私の受胎告知やら、国籍すらもいらないから、宇宙との完璧な結婚を求めて、遥か無知な様相で夏をピーラーで剥いて、カレーかなんかに入れたりして、いびつで無神経な君の化合物をふりかけたご飯をぱくぱくと食う空白の覇者が、カタルシスに至るまでの距離に復元される可能世界から抜け出して、ポリゴンやアノニマスたちが踊るから、なんか楽しくなって、どうしょうもない幼少期の破片をかき集めて作ったクロワッサンに住まう甲殻類たちの喜びが、私をくすぐるから、私も笑って、わずらわしいことなんかが、困難や税金なんかを用いて、みんなをいじめるから、世界や社会なんか裏切って、みんな適当に生きるべきなのだよ。すべて諦めてみなよ、と揺蕩う秋の風、枷を外した君の風邪、着の身着のままで走り去る汗、感傷的で幼気な子供たちの横柄な思春期から解き放たれて、艶然と長ける笑顔の隙間からは、曙光が現れて、なんか生きているだけでじゅうにぶんである、と。