昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

記憶

曖昧な灯りを消して、空腹を癒す人工甘味料の雨、足跡をかき消す風、狂信者たちがたむろする現時点、衰亡するだけの国家、接続を繰り返す幼稚な闇や悩み、夭折した君たちが天使になって、幾つもの目で縫い付け、軽薄な理論や理想を企て、惰性で引き伸ばした現在、空白を埋め尽くす虚飾や虚栄の残り滓、元凶である憎しみから孵化したヒヨコ、紊乱な衝動を吐き出す記念碑、分断されるほどに、幼稚になっていく政治や、行方不明の感情、ドラスティックな過ちやら、哀感にひれ伏す君たちの不安感や、仮説に覆い被さる巨大なだけのビル群、虚像の街、誇大妄想にひしめく衝動よ、と、くたばるだけの曖昧な知が信仰する神の傀儡たちと凪、掃き溜めから生まれた連帯感に騙されては、翻す黄泉、自分の後ろでは、未だ始まってもいない世界が、今を押し上げ、現実を奪ってしまうまでの差異、吐血を繰り返す過ちやら観念やらの相互作用により、孤独を加速させる陰影を足枷にしている君の機関的なものの言いよう、朦朧としている色と吐瀉物、空間的なサインに訪れる末路、全くは、瞬く間であるし、あらがうほどに捕捉される苦しみの化合物、悔悟と段落、あてがわれた罪とうつ伏せに寝て、警報器やら君たちの化粧や結晶、拘束されるだけの快楽の模様、瑪瑙やら繁栄やら属性、倦怠感を解放して、私たちには、完全さがないからこそ、また、もう一度愛してみたいと思う。