昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

恐々

君の奥の、あくせくした黒、印象はモノクロで、ろくでもない季節を追いかけ、無残に散る美しさ。単純な闇は調和を求めて、しびれる身体が肥大化し、意識の襞に入り込み、混濁する意識は昇華できずに、あいまいなマインドに捕まって、退廃的な面影に放たれる、どうでもよいような余韻や、因果を捕縛するために走り回る正義や、遊蕩な史実を突き進み、未熟な動機に氾濫していく思いが統合することを求めるがあまりに、分裂していくのだと、精神とは脳内の組織により、操られていくだけだから、何も考えずに、我関せずとつたない動機を孕んでは、いつかの過去などは、ただ過ぎ去るためだけに用意され、そこかしこに与えられたダメージをはねのけ、思いを強固なものに変えていく。思有用なものを求めすぎるから、疲れ果てている君の横を過ぎ去る現実は、コアを持たずに、空虚な身体にはめ込むための理由を求め、自らを箱として、容器として詰め込まれるものにより攪拌していく先に現れる狂気を友達として扱いながら、圧殺されていく身体に補完される原因を聖域化し、感染していく狂気との対話を続ける闘争から、汎用される意識的な儀式が、宗教的な瘴気を放ち、短絡的な愛がアイロニカルなものや、シニカルなものに変化し、死を乱用しては、生を美化するような転化に至り、ひたる死は始まりを求めずに、消え去ることにより美化されていく生をストーキングし、つたない生を昇華するためだけに陥れるような、スカスカな精神に磔にされている疲れた脳が再生させる場面により、眠れぬ意識は、心地よい悪意を氾濫させ、今を苦しめていく。焦燥感は、性的な衝動性を産み、思想を加速させ、意識に枷をはめる。欲を汎用する社会的なモラルを偽装しながら、森羅万象をだまし、恬淡にあらがう君の意識は、犠牲的な精神に捕らえられ、緩衝できずに、衝突し続け、自らを圧壊させるだけに至るような鉄の箱の中で、緩慢な作用を持つだけの打算的な言葉を誰かに借りて、誰かを責め立て、格差を埋めるための闘争が、もっともな悪意を加速させる。