昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

永遠の夏を

未熟で汗臭い夏に僕らはやられてしまった、ビートが旋回し、痛々しいほどに叫んで、虐げられても健気に進むんだ。奇跡を織り込んでは、きらめく朝を愛し、刹那に重なる光が永遠性を伝え、虫の寝息や、くたびれた朝に難しくからまる後先、曖昧な余韻を残すだけの過去に滲む血、屈折した要因にもつれる言葉が柑橘系のように感じ、歓喜にゆらぐ思いが懐かしむだけの動機、狂気的な運命が敗残し、渇望している今を耐え抜いては、せせらぎうたう幼稚な影を踏み、未熟な道理が痩せ細る。ビー玉がころがる廊下、教室にばらまかれる青、消去される主観に循環していく夕闇に行方をくらまし、腐りきった世界をも愛してこその生命であり、あらゆる原理や原因にからまる思いが昇華し、詩的な症状をかさばり、ばらまかれる思いは、滑落しながら、火傷した肌を気にしながら、颯爽と駆け抜ける。映画みたいに熟された日々、無重力の旅はカスタムされ、苛む記憶はビターになり、逍遥するハートを追いかけ、エモーショナルにゆらぐ宇宙の尻を追いかけてた、あの頃のエネミーは消えて、中庸を保つためだけに、この命はダメージを受けて、メルヘンに消え行く時に生じる所以に未熟にかさばる動機にあてがわれる夢を書き込んで、からかわれた思いが消費する余韻から引き取る思いが制限を持たずに、ひたすらに消費した思い出なんかは捨て去る。泥だらけなスニーカー、踏みつけられたアリの気持ちは、アリにならないとわからない。