昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

低劣な理想

死は何度も踏みつけられて、するどく突き刺さる。些細な死はとなりに存在し、そこに居たはずのものが、冷たく通り過ぎる。すがるほどに強度は増して、均等なものをたずさえて、延々と祭り上げられるだけの堕落した所以や、勇躍できずに、転んで怪我する君は、運命論者が引きずる、神との邂逅や、後悔もなく、その場でくたばるだけの日々に堕落して、ふやける世界は、ヒエラルキーをたずさえて、ルサンチマンをふやすだけで、ふざけて笑う懐疑論者は、満ち足りない今を埋めるためのエクスタシーを求め、さまよい制限を生み、正義をうたいながら、たゆたう履歴が、今に覆いかぶさり、去りゆく思いが行き過ぎては、淡々と捉える先にみちびかれるだけの、惰性のような人々の哲学の墓地では、幽霊より先に、人間たちが苦しむ呻き声が聞こえるらしく、レイシズムに集団感染した愛好家たちが、高揚する怒りにすり寄り、偏る思想で多目的に打ち付けられる罪を加速させ、世界を奪うだけに至るような、退屈な病の体系化を執り行う法が、今をがんじからめにし、生きていることは、今を使い尽くすことにあると、唱えるような憎しみにすがるだけの人々が捕縛され、禁止されるほどに、求める欲のための化け物たちが、夜を駆逐し、おぼつかない意思は、今をないがしろにし、憎しみばかりを増やしていく。