昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

中庸なんかあらへん

死と時間を吸収して育つ野菜。擬似的な愛により、餓死した君。理由は明日を駆逐し、冬を比喩的に昇華させ、刺すよう風から守るために、ぶかぶかのジーンズを履いて、ソフトクリームみたいなニット帽をかぶって、卑劣な指輪をして、交換されるだけの愛に対して、幾ばくかの可能性を感じて、契約や義務を果たすためだけに、君を娶るような陥落から、人生はジュクジュクに化膿して、気配を攪拌するために保たれる空間などは、誰かを食い尽くすために存在するのであるし、自分のパーソナルスペースを汚すために、君とは存在するのかと思うと、誰ともいっしょには居れないから、たくさんの人と愛し合ったフリをしてみたものの、そこに残るのは、そっけない理由と、別れてしまえば、その人は存在すらせず、死んだようなものであり、過去に取り残されるわけにはいかないから、残さず食べて、すぐさま前に進むのが私であるし、アレルギーになる前に逃げ出すのが、美しい生き方であるし、正しくもないのに、正しさを押し付けるような独善的な正義なんかは、独裁に至るだけだし、誰かを蹴落としてまでのしあわせを掴むとか言えばいいのに、君はといえば、いいわけがましく喧しいだけだし、打算的な君が参画する理由などを拡散し、良い気になっているのが気持ちが悪いから、二度と画面なんか見ないことにする。するどく突き刺さるニヒリズムのアイス。餌場にむらがる畜群。含蓄されるものは、爛れた憂鬱と、つかの間の休息に与えられるニセモノの憐憫。