昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

宛先

記憶をむしばむ風。掻い摘む先に見初める夕景のダイナミズム。酬う事により旋律はそこなわれ、乱立する風景にただよう一切は、居心地も悪くなり、くだされる結末に収斂していく面影は汚されるばかりで、場面で締結していく加減は限界を生まず、ふくまれていく予感により、ぶくぶくと太る君は、気配を攪拌され、その実態すらも不規則になり、そこに存在しているという確かさすら、足枷に変わり、世界をせばめるだけに至り、搾取されていくだけの日々はいびつなものになり、そこで成立していくものすら素っ気なくなり、くたびれた意味の中で孤立し、成熟するものすらなく、つたない一切に一過性のものが現れ、あてがわれた意味により、今はくたびれ、誰かが成立させる成否と、干渉していくほどに支配的になる君の境目では、最たる意味もなくなり、ただ現れるものの不潔さに寄りかかり、罪を加工し、克服できない痛みにより硬化し、憎しみばかりを増やしていく。美化されるだけの今にからまる期限が加速し、備蓄されるだけの今に加算されていくものが重なるほどに歩きにくくなる。先を急ぐとは、孤独なものであるが、ただ昇華させるためだけに、創造的な飛躍を遂げ、みちびかれるよりも速く突き抜けるためだけに、私たちとは存在しており、数々の痛みにおりこまれる余韻から放たれる。