昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

形而上学的な悠遠

迎合される朝。繰り返される位置から分岐していく思いにつまずく君が模倣する先々で、惰性に続いていくだけの道理を破棄して、画期的な意思を司る退嬰的な質量や、似たような物資たちが混ざり合い、身体の内外を傷つけるための闘争や、そこかしこで統制される所以から勇躍し、実感すらもなく、廃れるだけの理性から放たれる希望が膨張し、あらゆる欠如を封じるためのためらいや、希望が枷に変わり、行動をとどめるだけに至らせるような競合により、矯正されるだけの意図が繰り返す理想から抜け出す。なにかを潰えさせるための企みや、互いを恨むための思想が宗教化し、一人を崇めるほどに、同化していく意思は粛正され、征服欲に浸りながら、似通ったものを愛し、偏執し続ける先に現れる苦しみが理不尽に、似たものを愛するべきだと強制する。更新される憂鬱。ふつふつと現れる気泡をながめては、沸騰するまでの世を観測する。完成などはあり得ぬから、完璧なものなどもないから、勝手気ままに適当に謳い躍る君たちを尻目に、延々とおんおんと泣く寂寞をなだめ、誰かが打算的に支配する夕べにアイロニーをこぼしながら、シニカルな夜にこぼれる論理を書き直しては、人倫を捨てた路地に咲く彼方のあなたは、儚く散ることが、あたかも美しいように語るから、私はもやもやしたままに、あやふやな日常から瞬時に光年を超えて、時間に隔てられることなく優雅に羽化し、生かされているとか、生きているだとかという言葉から放たれ、体制が云々とから、セオリーもどうでもいいから、ただただ、漂い続ける。