昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

永遠

とこしえをねぶる閃き、秩序もなく、妨げられることもなく、また恐れてばかりの日々から逸脱して、一段と晴れ渡る隙間から愛に似たような日が差し込み、混同する意識が同化なんかを謳うよりも速く移動し、病んだ人類の悲劇をむしゃむしゃと食べ尽くす間に質量などはなくなり、科学的なものが推奨するものから放たれ、詩的な儚さによいしれ、因果に迫る結末をリリカルに消費して、私欲に苦しむばかりに、むしばまれていくだけの彼女たちの実像などはなく、そこで懐かしむほどに補足されるものが、優劣なんかを決め込むから、無垢なものが無くなり、ただ現れるものを常用し、消費することだけが、生きているかのように語られる隙間から、色なんかは損なわれて、猥雑に示された権利なんかが、今を抑圧し、使命感なんかを安易にうそぶく間にも、曖昧な示唆が歴史なんかを書き換えて、都合よく示すだけの言葉に汚されて、誰も味方が居なくなったあたりから、生きることとは本番を迎える。メカニカルな秩序が、欠如を生む間に、衰亡するだけの世なんかを傍観し、忘我に消え行く豊かな瞬間だけが、今に名残惜しさを与え、あらがうほどに瞬間とは空っぽになり、担うほどに似合わぬものを抱えては、歩きにくそうに、よそ見をしながら、しなびた今を引き取る。