昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

すぐさま昇華

ずっとこのままってわけにはいかないが、ここでこうして、じっとして、実体すらもわからなくなるまで理解したり、または懐疑的になり乖離したり、はたまた理解したフリをして、誰彼構わず騙したら煽ったりする連中と体当たりしたり、無視したりしながら、見たくないものに蓋をしたりもするし、せっかくの命を大事にできなかったり、出会ったり別れたりを繰り返して、この宇宙もひろがり続けているのであるし、あらがったりまた会ったり、まったりとしながら、沼にハマったり、甘ったるい日々もあいまいに過ぎたり、会いたくないから誰にも会わなかったり、会いたいのに、会いたいとは言えずに相対したり、当たり前のように過ぎ去る日々と意味の間には、このような凡庸な問いと答えがいとまなく綴られ、つたない君の今にも笑みがこぼれたり、おぼこく泣いたり、くぼんだり萎んだりしながら、萎びた今にも愛が芽生えて、また咲いたり、ままならない今でも、何か確かなものが現れ、ああこの愛でしか今とは形成されないのか、と思っていた矢先に、その愛は脆くも崩れ去る時もあるだろうし、その時という概念すら飛び越えるようなものが現れたりもするだろうし、姿形あるものには終わりがあるだろうし、終わった先には、また始まりがあるかもしれない。あらゆる日々はゆりかごに乗り、子どもなままの自分を絶え間なく揺らし、誘導されることなく、自分の中での静謐に帰る。あらゆる静寂により、ゆれることすら忘れた瞬間は、自らの死をも乗り越え、すべてを確かなものに変え、終わりよければ全てよしではないが、ほとんどはよいよりのよいであるし、この命が忙しく尽き果てようが、ゆらりとゆらいで誰にも捕まえられずに逃げようが、その場で閉じこもり、そこで苦しんでいようが、いよいよそのままで良いと告げるような勇ましさが降る夜には、すべては許され、すべては過去になるだけであるし、すべては変わり続けるだけであるし、その場でそのままなんてものは、ほとんどはありえないのである。