昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

すべすべとした憧憬

誰にも懐かない君の固形物、森羅万象をたずさえ、権限を破棄して、健気に行き過ぎる先々で照らし合わせる意味が結ばれ、宦官どもも潰え、得たものにより、寄りかかる退屈な欺瞞や、不満足や、風景や風声になびく主観や、瞬間的な終わりや、ニセモノの展開や、報復や、遠のく幸福、あらゆる変化が経過して、権限なんかを放棄して、変幻自在な主観から現れる信仰心や、神経の経路、散漫な動機を食べるための大きな口、シュリンプの背中に乗り、宇宙を飛び出し、打算的な栄養を腸内で濾過し、端末からあふれる神々しい愛憎やアイロニーや、ためらい傷ばかりが増える君の脳内で洪水のようにあふれ、曖昧な真偽の先で朦朧とし、逸脱する思いの境目を消し去り、サリンジャーが眠る麦畑の様子や、幼少期から拝み続けた嘘つきの手や、形容されるものの端くれや、連帯感や、恋愛的なものの並行性や、ままならぬ思いに制裁を加えてばかりのいじらしい国家の血圧やら、崇めてばかりいる君に絡みつく冬の街のイルミネーションや、恰幅が良い世界を愛し始めた途端に、自分もぶくぶくと太ってしまうような顛末に喘ぐ動機が修羅を迎え、蝕む罪が連想する空疎な豊かさが加算し続け、つたない余韻がインタラクティブなものを否定し、しびれた足指から撃つ弾丸により、穴だらけになった壁からは、陽の光が差し込んで、ややこしい頭が拘泥する未熟な正義が促す正解なんてものから超越する。刷り込まれた意味と罪の間から生まれた妻、産毛を撫でる風と、機械的な僥倖がせめぎ合い、曖昧なジレンマが試練を飛び越え、消費的な愛が自傷行為を続けて、懈怠する域から、アノミーは加速し、世界は裸になり、恥なんか捨てて、物乞いになり叫ぶのだ。