昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

膨張する所以

現在地を消耗させる戦争と花序、膨らんだ論理が、延々と膨張を続け、つたない永遠が、荘厳な価値などを謳い、幼気なものの命を奪う頃、独裁と真実が、空疎な自己を破壊し、あらゆる時系列に押し寄せる、数多の理屈により、身動きが取られなくなった君や、機械的な裁きを受けた、崇高な余韻や、印象的な悔悟に生える花、歯がゆい結末に押し寄せる体たらくな現実により、退廃的な末路を歩む君の記憶や季語、着膨れした観念にねじ伏せられてしまったノスタルジーと齟齬、汎用される真理に磔にされてしまった君と神、あらゆる証拠を、黒く塗り潰す明日は我が身、さらなる信用を押し付ける強制的な轍、ケミカルな悩みが、故郷を破壊し、痺れた大脳からこぼれ落ちる瞬間と永劫、治らない風邪、かじかむ今を自覚するほどに、時間とは、老いるために存在するのではなく、進むために存在するのであり、その場に現れる真実が、信仰心なんかを用いては、今に裁きを与えるなどと、うつつを抜かしてばかりいるし、そこで与えられたものにより、たちまち屈折しては、猜疑心ばかりが膨張し、凡庸な価値が、今を縛り付け、つたない意味に駆逐されるだけなのに、保つためだけに、持ち寄られた意味が生み出した連帯感などが、罪を利用し、理性を損なうだけに至らせるためのためらいや、雨に濡れては、脳幹に入り込んだ毒素により、麻痺していく身体、怠惰な夢を頬張る白痴な甲虫の汗で出来た絵の具で、描いた心理、不在な日常を徘徊する対価と利己的な自己。