昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

金色の夢

目玉にとまる虫、警報鳴る夢、湯船に浮かぶ花、あらゆる権限を連ねた、叙情的な端数、かじかむ夕べ、自覚する前のせせらぎにゆらぎ、はかない記憶に枢要な言葉が降り、この場を膠着させ、不自然な関数と余罪、数学的な伴侶と、天体的な母、羽ばたく音と、爆砕される僕ら、瞬く所以、君の母音、寛容な住まいを破壊された鳥たちが、互いを慰め、目覚ましい飛躍を遂げ、進化した後には、地に住まうものは居ないのだと、結い続けた日々が下駄を履いて、狡猾に捕食するための咀嚼音や、ソーシャルネットワークか何かは知らないが、知らない人同士が合体する、ニヒリズムの日曜日、蜂の住まいを破壊し、生霊とあそぶ溌剌とした冬の戦争、銀世界に映える血の色、理論上に放牧される家畜的な者どもが混同する、意識下に現れる欲望との戯れ、義体を抱え、かすむ精神の朧げな仮装を終え、均一化を強請る女のたちや、権力のためだけに、絶えず闘争を続ける男たちや、大概のものに果てるだけの僕たちの理想とは、理性を持たないから、いつまでの理屈を吐き出し、互いを毛嫌いするだけに終え、権限などは捨てて、転々と生きて、モラルがなんだと騒がずに、静謐にゆだねる思いは、誰とも交わらずに、誰かと重なり、誰もが同じなどではなく、瞬時に弾け、理解などを超越し、自らが、自らの力になるように仕向けるような、むきだしの感情が、世界から逃れ、逸脱する先に、詩情とは生まれるのだから、誰がどうとか、価値がどうとか、道徳はこうであるとか、いらないから、不必要であることを喚き散らす。